ゲームをしない人の偏見には根強いものがあるようです。米国のコメディアンにして作家であるMike Drucker氏は「なぜあなたの恋人はゲームを憎むのか」と題する記事を発表しています。「我々には本や映画の趣味を共有する友人やパートナーがいるのに、なぜ『BioShock』の評価を共有できる人がいないのだろう?」と問いかけます。■メディアの影響「恋人のゲームに関する知識はメディアから来てる。メディアはしばしばゲームの最も極端な部分を取り上げ、それが全体であるかのようにいう。ニュースだけじゃなくてドラマも同じ。ニュースやゴールデンタイムのドラマは子供の肥満の簡単な理由としてビデオゲームを扱うばかりか、最悪では殺人トレーニングマシンだって紹介する」こうした偏見を見続けているがゆえにゲームが嫌いになるということでしょう。■暴力「ゲーマーは現実とゲームを区別できるけど、問題は非ゲーマーがそれをどう見るか。あなたがモノポリーでレンタル料を上げたからって近所を地上げすることにはならない。チェスを遊ぶのも、現実の王さまたちを捕まえたいからじゃない。チェスは抽象的だが、『コール オブ デューティ』はリアルな3Dモデルを用意してこれを撃つ。実はあなたは鬼ごっこみたいな競争の興奮を楽しんでるんだけど、非ゲーマーにはそう見えない」ゲームと現実が区別できない、とはゲーマーを責める決まり文句ですが、実は非ゲーマーの方がそうじゃないのか……という興味深い指摘です。■ゲームの複雑化「非ゲーマーにとって、ゲームはとんでもなく難しく見える。あなたは長い間ゲームを遊んでるから、そうは見えない」最近のコントローラーには10個以上のボタンがありますから、普段遊ばない人には難しく見えるのも確かでしょう。この現象に一度リセットをかけようとしたのがWiiなのかも知れません。■ゲームは子供が遊ぶもの「当然あなたは“ゲームは子供のためだけのものじゃない”と愚痴る。“幾つかのゲームが子供向けなだけだ”というけど、あなたはそのゲームを持ってる。“シゲル・ミヤモト(宮本茂氏)が作ったからだよ!”とあなたはいうけど、非ゲーマーはシゲル・ミヤモトが誰かを知らない。彼らは子供だった時『スーパーマリオブラザーズ』を遊んだろうけど、それは子供が遊ぶから。彼らは子供でなくなった時、子供だった自分を捨てるのか?そう、彼らは捨てるんだ」ゲームから「卒業」してしまえるのが非ゲーマーということでしょう。一つの趣味を続けることを理解して貰うのはなかなか難しいようです。■ゲームは時間の無駄「集中することの全ては時間の無駄のように見える。ゲーム、読書、映画鑑賞。僕の世代は1日3時間もロックを聴いたけど、壮大な芸術を体感してた。最近の子供は愛する少女を救うため、地の果てまで壮大な冒険に旅立つ。ゲームが時間の無駄なら、どんなエンターテイメントだって時間の無駄だ」余暇を楽しく過ごすのが娯楽ですから、あらゆるエンターテイメントが時間の無駄という指摘はある意味正しいのかも知れません。■非ゲーマーが遊ぶのはゲームじゃない「非ゲーマーの恋人は『Farmville』(SNSで遊ぶ農業系ソーシャルゲーム)やオンラインポーカーをする。携帯電話にゲームアプリも入ってる。非ゲーマーの恋人や家族は実際の所ゲームで遊ぶけど、彼らはこれを“ゲーム”と見なさない。彼らにとっての“ゲーム”はTV画面で遊ぶもの。あなたが遊んでいるものはニュースキャスターが“人類が堕落する悲惨な例”って呼ぶものとそっくり。『Farmville』や携帯電話のゲームアプリで遊ぶ人たちは“これはゲームじゃない”“余暇を面白く過ごすものだ”っていうだろう。カジュアルゲームプレイヤーは、自分たちが遊ぶゲームを別格にすることで“自分たちはゲーマーたちのように堕落していない”というだろうけど、実はゲーム開発史の10年分の恩恵を受けてる。自分らはゲーマーではなく、持っているコンピューターでゲームをしているだけ。これは酷い論理だが、みんながどう考えるか、ということ」これも大変面白い指摘です。これだけゲームが広まっていれば、みんな何らかの形でゲーマーだが、人間心理として自分を別格に置きたがるということなのでしょう。コメディアンだけあり、ウィットに富んだ興味深い解説となっています。最後の指摘が真実なら、非ゲーマーにはこの記事も「ゲーマーのいうことで自分たちには関係ない」となるのでしょうか。両者の溝は深そうです。
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