Wiiリモコンの世代が生まれている可能性を海外の業界人が指摘します。 海外メディアGamasutraのMatt Matthews氏は、自身の体験から「Wiiリモコンが世代を囲い込んでいるのではないか」と予想します。 Matt Matthews氏の家にはプレイステーション3とWiiがあり、7歳の長男は主にWiiを遊ぶそうです。長男が友達とプレイステーション3版の『レゴ バットマン』を遊ぼうとしたところ、友達は操作の複雑さにゲームを投げ出してしまい、結局二人して『マリオカートWii』をプレイしたそうです。また、別の友達に『リトルビッグプラネット』を勧めたところ、同様の結果が出たとのことです。 Matthews氏は二人の友達の共通点を指摘します。それは彼らがWiiだけを持っており、Wiiリモコンを持ったゲームに親しんでいるということ。 「スタンダードなファーストパーティーのWiiゲームほどインターフェースが直感的でない限り、これらの子供が将来的にゲームをするようになるかどうか疑問に思います。Wiiリモコンで育った世代は、私や息子が自然なものであると思う複雑なコントローラーに背を向けました」 「これはKinectやPlayStation Moveを後押しする要因の一部ではないかと思います。初心者向けのコントロールシステムと直感的なインターフェースがなければ、たくさんの子供たちはゲームを買うはずのお金に別の使い道を見つけるでしょう」 こうした要因から、任天堂は後の新機種でもWiiリモコンへの対応を迫られるのではないか、と氏は予想します。 「次の世代では、多くの消費者が(ゲーム機を)操作で選ぶのではないかと考えます。その際、Wiiリモコンは主要な競争相手になるでしょう」 操作が複雑でも楽しいゲームが待っているのであればどうでしょうか。最初は戸惑っていた先の友達も、しばらくすると『リトルビッグプラネット』の操作に慣れて大喜びしていたそうです。 「Wiiリモコンは新たに多くの子供と大人たちを連れてきました。それがゲームへの入り口だとするなら、遊ぶために複雑な操作を学ぶとしても子供たちにゲームは魅力的だといえるでしょう」 何よりも大事なのはゲームの質というわけで、今後はさらなるクオリティアップが必要になるということのようです。
《水口真》
この記事が気に入ったらフォローしよう
インサイドの最新の話題をお届けします
※コメントを投稿する際は「利用規約」を必ずご確認ください