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前代未聞?ネットゲームのプロデューサーがホンネで課金を語る・・・『HELLGATE』説明会(2)

人類と悪魔の戦いを描くMORPG『HELLGATE』。12月10日の正式サービスからは、少し特殊な課金形態が提案されます。

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人類と悪魔の戦いを描くMORPG『HELLGATE』。12月10日の正式サービスからは、少し特殊な課金形態が提案されます。

本作のプロデューサーである中尾圭吾氏は「特殊な課金になるのでしっかりとポリシーを説明したい」と課金に関しての考え方を明かしました。

■月額と基本無料+アイテム課金のメリット&デメリット
ネットゲームの課金形態は主に二つ。一月あたり決められた金額を支払う「月額課金」と、ゲームは無料で提供され、ゲーム内のアイテムを購入する「基本無料+アイテム課金」が存在します。韓国版『HELLGATE』は後者で運営されていますが、日本版でこれを採用しなかった理由とはなんでしょうか。
中尾氏:「基本無料+アイテム課金は、新規のユーザーさんに敷居が低く、アイテムを売ることでビジネスチャンスが作りやすいんです。しかし、ゲーム内アイテムを売ってしまうことでゲームバランスの調整が困難になります。また、一部の商品に人気が集中してしまう傾向があるんです。『HELLGATE』は思い描いたようにキャラクターを育てるのが魅力なので、そこに課金を混ぜたくなかったんです」

中尾氏:「月額課金は安定した収益を確保できて、ゲームバランスのコントロールが容易です。しかし、正式サービスが始まってからのユーザーさん獲得が難しい側面があります。また、一度ゲームをやめられた方を呼び戻すのが難しいんです。『HELLGATE』は敵の悪魔との戦いがメインで、アップデートでコンテンツが追加されることで遊びの幅が広がります。ですが、アップデートがあったので復帰しようとなっても、月額課金だとどうしてもハードルが高めになるんです。我々は『HELLGATE』を長く運営したいので、ゲーム性に合わせた課金にしたいと考えます。少額で遊ばれる方や、お金を使われない方もゲームにいて欲しいんです」

課金に関しての話は、その性質上どうしても形式的なものになりやすいのですが、現役のプロデューサーがここまで具体的な見解を示すことは珍しいといえるでしょう。

■『HELLGATE』にあわせた「コース課金」
中尾氏は、月額課金や基本無料+アイテム課金が悪いのではなく『HELLGATE』に合わせた課金を提案する、と前置きした上で「コース課金」に関して発表を行いました。

これは「ゲームを便利にする機能をセットにし、30日分販売する」というもの。「バリュー(500ハンビットコイン/30日)」「スタンダード(2000ハンビットコイン/30日)」「プレミアム(未定/30日・コスチュームが付属)」の3種類が存在しており、コースの価格が高いほど便利な機能の種類が増加。「共有倉庫」「持ち物欄の拡張」「設定した等級以下のアイテムを自動で分解して素材化する」などが予定されています。

これらの機能はアカウント内の全てのキャラクターが使用可能。コースの期限が切れても拡張された持ち物欄からは自由にアイテムが取り出せるそうです。

コースを購入することで、「復活の呪文書」など消耗品と交換できるポイントが支給されることも明かされました。
中尾氏:「基本的な部分はスタンダードでだいたい揃いますし、バリューでも快適に遊べます。プレミアムはキャラクターの見た目を変えるコスチュームが付属します。これは毎月異なったものを用意させて頂く予定です。消耗品の価格もかなり安く設定しています。ただ、キャラクターの能力をパワーアップさせるアイテムの直接販売は行いません。少額課金されるユーザーさんと高額課金されるユーザーさん、どちらも大事にしたかったんです」

なお、「コース課金」「コンテンツ課金」「プレミアムコースのコスチューム」「ポイントで購入する消耗品」の全てはユーザー同士での取引が可能。ゲーム内のお金でこれらを買うことも可能とするそうです。月替わりのコスチュームは現行の装備品とは異なったイメージのものが用意されるとのことで、どんなものになるか楽しみですね。

■「コンテンツ課金」は有料ダンジョン
同時に、「コンテンツ課金」も明かされました。「ストーンヘンジ」という有料ダンジョンへの入場権を販売するというものですが、ここにも一ひねりが加えられています。
中尾氏:「有料ダンジョンは本編のストーリーとは絡みませんし、最高ランクの装備は出ません。正式サービスと同時に「ユニーク」より上の「ミシック」装備が追加されますが、有料ダンジョンでは「ミシック」装備が出ないので、無料のユーザーさんと大差がつくことはありません。
「ストーンヘンジ」はゲームセンターの感覚をイメージしています。凝ったマップで敵が大量に出てくるんです。楽しみながらお金を使って頂きたいと考えています」

■「コース課金」のデメリットも提示
「コース課金」のデメリットも提示しました。
中尾氏:「ユーザーさんにとっては安価で済みますが、欲しい機能のみを選んで買うことができません。そこは申し訳なく思っています。運営サイドとしてのメリットは安定した収益を確保できることにあります。ゲームバランスへの悪影響も軽減できますし、一度やめられたユーザーさんも戻りやすいんです。ただ、基本コンテンツが全て無料で遊べてしまうことは運営サイドとしてはデメリットですが、ゲームに長くつきあって頂くにはこちらの方が良いだろうと考えました」

中尾氏は「共に強敵を倒してユーザーさん同士が絆を作るような、オンラインRPGの原点に戻りたいと考えています。『HELLGATE』はユニークなタイトルで、他に同じような作品がありませんので、是非試してみて頂きたいです」とイベントを締めくくりました。

ゲームの特性を考慮した上での課金、有料と無料ユーザーに大きな差を付けないという運営ポリシー、そして現役プロデューサーが考える課金のメリット&デメリット・・・とかなり内容の濃い発表会となりました。特に運営サイドからの課金のホンネが明かされたことは、送り手と受け手が相互理解を目指す上で意義深いことだったのではないでしょうか。
《水口真》
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