「CESAでは、日本の開発者の土壌を豊かにしたいという考えで、CEDECは一年間で最も力を入れるイベントとなっています。その結果として近年では活発な議論がなされるようになってきました。今年のテーマとして掲げているのは"Cross Border"です。元来、ビデオゲームはコンピューターサイエンスとしての技術とエンターテイメントとしての創造性という相反するものを融合させたものでした。昨今は映像もデータもデジタル化され、ゲームとそれ以外のコンテンツとの境界が無くなってきました。そうしたことから新しいものが生まれる可能性があります。あるいはエンターテイメントだけではなく、教育のような分野との融合もあるかもしれません。また"Cross Border"という意味では国境という壁はデータによって超えることができます。このようにあらゆるものが融合して発展していくという新しいフェーズにあります。今年のCEDECも活発な議論が展開されることを期待しています」