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【E3 2012】見えてきたマルチプレイ『シムシティ』の新しい都市開発の楽しさ

2013年2月に米国の発売が決定した、都市育成シミュレーションゲームの最新作『シムシティ』。エレクトロニック・アーツのクローズドブースにて、本作のプレゼンテーションが行われ、その一端が明らかになりました。

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2013年2月に米国の発売が決定した、都市育成シミュレーションゲームの最新作『シムシティ』。エレクトロニック・アーツのクローズドブースにて、本作のプレゼンテーションが行われ、その一端が明らかになりました。

3月のGDCに合わせて発表された本作の最大の特徴は新開発のシミュレーション&ビジュアルエンジンの「GlassBox」です。このエンジンはシムの世界の全てをシミュレートし、かつその世界の状態をビジュアルで一目瞭然に示す事を目標にしていると開発者は語りました。公害の街にはモヤがかかり、電気が無い家には電灯は付かず、渋滞の度合いは並んでいる車の数で表されます。この世界の主体となる人間などのオブジェクトはAgentと呼ばれ、個々が全てAIによってシミュレートされ、相互作用を行なっています。ゲーム画面ではそれらが生き生きと活動を行なっている事が伝わってきました。

ゲームシステムはシリーズを踏襲しながら、より都市開発の自由度が増しました。道路を引いて、発電所を建設し、区画整備を行うという流れは従来と変わりませんが、道路では曲線を描けるようになり街作りが更に自由になりました。建物も選んで建設するだけでなく、カスタマイズも可能です。更に後述するマルチプレイによって、プレイヤーが目指す都市像も幅広いものになりました。『シムシティ』では健全な都市の成長を目指すと住居・商業・工業をバランス良く配置していく必要がありましたが、これは画一化を産みます。しかしマルチプレイのお陰でその自由度は大きく広がります。

今回初めて詳細に言及された非同期のマルチプレイでは、複数のプレイヤーが大きな一つの世界を建設していくことができるようになりました。その世界の中には幾つかの都市が建設され、プレイヤーはその個々の都市をプレイしていくことになります。都市間は高速道路で連結され、シムは自由に行き来をします。デモで示されたのは、住宅都市、工業都市、観光都市がそれぞれ別に建設された様子です。住宅都市はベットタウンとなり、現実世界と同じようにシムは朝になると工業都市に車で通勤していきます。工業都市は公害に悩まされ、渋滞も酷いものですが、税収は好調です。このようにシムを通じて相互作用が生まれてきます。過去のシリーズのように、隣の都市から電気や水を買うことも可能です。

そして人々の憩いとなる観光都市には巨大なスタジアムが建設されようとしています。マルチプレイでは1人で都市建設を行う場合とは異なる協力という難問にチャレンジする必要がありますが、その分、役割分担で特色ある都市作りを楽しむ事が出来ます。さらに、スタジアムや空港のような資源を大量に必要とする巨大なプロジェクトも、プレイヤーが協力することで容易に建設できるようになるという利点があるようです。



発売まではまだ時間がありますが、とても期待が持てる作品になっているのではないでしょうか。
《土本学》
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