可愛いヒロイン三人に囲まれた主人公・優也の、ハーレム的な体験を味わえる前半と、一転しヒロインたちがヤンデる展開へと転がり堕ちてしまう後半部分の温度差に、多くのユーザーが衝撃を受けた『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』は、来月の発売日に備え、着々とその「変貌ぶり」を準備しています。
文化祭で成果を出さないと部室を取り上げると宣告された「郷土歴史研究会」に所属する優也とヒロインたちは、「ゆるキャラ」を作ろうと意気込み、その提案は徐々に軌道へ乗り始めますが、その矢先に凄惨な事件へと巻き込まれ、恐怖と疑心暗鬼がヒロインたちの心を蝕んでいきます。
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魅力的なヒロインたちが、無表情な、もしくは狂気の光を宿した変容はこれまでにも明かされてきましたが、「なぜそうなったのか」「その変わり様は、物語と主人公にどのような影響を与えるのか」などの、本作が描く本質と密接に絡み合う情報の数々が、このたび公開となりました。
明らかとなったいくつもの事実や背景をこれから紹介させていただきますが、このたび明かされたグラフィックは、過去の思い出以外には全て惨劇の血が含まれており、新情報の方も自ずとそれに類する内容となっています。充分に注意した上で、この先の情報をご覧ください。
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最初はトマトジュースを派手にこぼしたんだと思った。
他の可能性なんて考えられないし、絵の具は置いていない。
だけど、鉄の臭いが違和感としてあった。
トマトとは似ても似つかない生臭さが充満し、思わず鼻を摘まんでしまった。
そして、視線は控え室の奥へと向けられた。
如月優也「…そんな…何故…」
日常から逸脱したものはそうと認識できない。
たとえ最悪の事態を想定していたとしても、俺たちには経験が足りない。
人の生き死になんて物語の中でしか見ていないんだから。
ヒロインのルート分岐や選択肢によって“誰が”というのは変わるが、「犠牲者が一人も出ない」という道筋は存在しない。犯人はヒロインのなかにいるのか、それとも別の誰かなのか、優也の心は疑心暗鬼の闇に飲み込まれる…。
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ルートによっては、生徒会長である静香が、体育館の壇上で見つかることも。体中にある傷が非常に痛ましく、彼女の身に起こった不幸をいやでも想像させます。また、刑事である工藤が、何者かに腹部を刺されてしまう場合も。
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ヒロインたちは幼い時より、それぞれ家庭の問題を抱えていた。そんな彼女たちに手をさしのばしたのは当時の主人公、優也だった。故に優也とヒロイン達の絆は強すぎるといえるほどものに……。
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父親の暴力が原因で母子家庭に育った陽佳は、男性恐怖症に陥っていたが、優也のおかげで克服できた。そのため、陽佳の中では優也は、時には叱り、時には甘やかしてくれる父親のような存在になっていた。それが、優也との絆であり、愛であった。
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しかし、強すぎるその絆と愛は、絶対的な存在である優也を独占したいという感情を生み出す。そして、どうにもならないとき、愛とは正反対の感情である憎悪に満たされ、自らの経験から、暴力で束縛しようとしてしまう……。
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両親が仕事にしか興味が無く、放置されている時間が長かった神無。しかし、優也が声をかけたことで、その孤独から解放された。ゆえに神無にとっては、優也は家族そのものであった。欠点の多い自分を信頼し、必要としてくれる優也に、絆と愛を抱かずにはいられなかった。
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神無には、信頼してくれる優也のことをより知りたいという気持ちと、孤独を嫌う感情が常に渦巻いている。こうした思いは、疎外感を覚えたり、疑念をかけられることで憎悪へと変わり、神無を凶行に走らせる。
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地元の名家の娘として生まれたため、人形のように育てられた佐優理。優也との出会いは、彼女の生活と彼女自身を大きく変えた。佐優理にとって主人公は王子様であり、いつでもどんなときでも助けてくれる理想の存在であった。そんな優也に絆や愛といった感情を持つことは自然なことと言えた。
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佐優理には、優也はどんなときでも自分の理想の存在であってほしいという強い思いがある。そのため、優也が自分の理想からはずれる場合は他者が悪いと考え、憎悪をむき出しにする。
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暴走した陽佳が惨劇を引き起こす場面もあれば、血が滴る包丁を手に持つ神無の画像や、その目に迷いは一切なく鋏で人を刺す佐優理の姿も露わとなり、全方位で陰惨な衝撃が待ち受けている本作。更に次回の情報公開では、より深く物語へと踏み込む内容が明かされるとのこと。作中の一部イベントなども登場するので、どうか楽しみに、もしくは震えながら、続報お待ちください。
『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』は、2014年4月24日発売予定。価格は、パッケージ版が7,344円(税込)、ダウンロード版が 6,171円(税込)です。
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