既に海外では話題になっている作品ですが、本稿では改めて本作の魅力を紐解いていきます。
ゲームは盛大なあくびとともに目が覚めるところから始まります。周囲は何年も放置されたかのようなボロボロの廃墟。窓の外に伸びる青空と室内を照らす日差し、そして美しいBGMはどこか清々しい雰囲気があり、あまり心細さは感じません。ですが「確実に誰もいないだろうな」という雰囲気はまさに現実の廃墟そのものです。
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その空気感が重要視されているのか、本作品には解説文やチュートリアルはなく、文章はすべで暗号化。それこそ本当に廃墟で目覚めたかのように、情報を探さなければなりません。もちろん状況説明もなく、あるの一枚の画用紙のみ。手をつなぐ子供と、青い花の絵ですが、半分のページはちぎられていて、どこにも見当たりません。
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ふと窓際を見ると枯れた植物があり、別の部屋にはバスタブに水が溜まっていました。「これで絵のとおりに花を元に戻せるかも」などと考えていると、付近でバケツを発見しましたので、水を回収して花を開花させます。
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ちなみに、プレイヤーは何故か日差しの強い場所を歩くことができません。普通に歩けばすぐに脱出できる道をどうにかして迂回するために、試行錯誤する必要があるようです。
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花が開花するとともにベットで寝ることができるようになりました。これで夜になり、「日差しのない場所を歩けるのかな」と思ったのもつかの間、衝撃的な展開が待っていました。