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その第2弾は、プラスチックより扱いの難しい素材のミニチュアの組み立て方。前回の内容を引き継いだ、模型に全く触れたことのない初心者向けの内容となりますので、あらかじめ「その1」をお読みください!
前回は日本でも一般的なプラスチックということで軽く流しましたが、組み立てをする上で素材のことを理解して置くのは大事。ということで、まずは、ミニチュアでよく使われる素材をご紹介いたします。模型に慣れ親しんだ方でも未経験の素材もありますので、それぞれの特徴や作る上で気をつけるべきことも合わせてご説明します。
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まず、『フロストグレイブ』での魔法使いや、兵士、モンスター等々でよく使われている「ホワイトメタル」。「ホワイトメタル」は錫の合金で、ミニチュアゲームやTRPG用のミニチュアで長い間親しまれている、ポピュラーな素材。アクセサリーにも使われたりしています。
金属ではありますが、ある程度の柔軟性をもっていて簡単に曲げることが出来、それほど硬くはないため、削ったり切ったりが簡単にできます。
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続いて紹介するのはこちらの合成樹脂系素材。左から、「レジン」、「ファインキャスト」、「ボーンズ」、「レジスティック」。厳密に言えば、前回紹介したような「プラスチック」も合成樹脂なのですが、ここで紹介するのは「プラスチック」とは扱い方が異なる素材です。
レジンは、ミニチュアゲームはもちろん、ガレージキットなどで使われる模型界隈ではポピュラーな合成樹脂。『フロストグレイブ』では、一部のモンスターのミニチュアやトークンの素材として使われています。配合によって素材の特徴が少し変わってきますが、一般的には切ったり削ったりが簡単にできる素材。その代わり衝撃に弱いものが多いので、扱いには少し注意が必要な素材です。
ファインキャストは、『ウォーハンマー』等で知られるミニチュアゲームの老舗中の老舗であるゲームズ・ワークショップが、ホワイトメタル製のミニチュアを置き換えるために作った素材&ブランド名。非常に柔らかいレジンというような雰囲気。また、こちらもレジン同様に脆いので注意が必要。
ボーンズ(Bones)は、TRPG&ミニチュアゲーム用のミニチュアを製造する大手メーカーReaper Miniaturesのブランド名。素材は白色のPVCで、細いパーツはぐにゃぐにゃ曲げることができるほど柔らかい。Reaperのボーンズは種類が多く、価格も非常に安いので、使うミニチュアに指定がない『フロストグレイブ』で使えるものが沢山ありますよ。
レジスティックは、以前紹介した『Warmachine』のPrivateer Press、『ドレッドボール』のMantic Games等が製品に使っている素材の通称。メーカー側はプラスチックとよんでいるが明らかに別物。詳しいことは公表されておらず、具体的にどんな素材なのかがわかっていないものの、レジンとプラスチックの混成なのではないかと予想されています。柔らかいプラスチックという感じだけど、プラセメントでは接着できないという不思議な素材。
説明が長くなりましたが、次のページで早速作業に入っていきますよ!