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――街頭ビジョンの導入も新たな試みですが、8月にVR動画視聴サービス「VR THEATER」が導入されましたよね。VRの波はゲームセンターに来ているのでしょうか。
田村:VRは取り組まなければいけない新しいジャンルだと捉えています。ただ現段階では、まだまだ年齢層の幅が狭かったり、アトラクション方のVRは体験料金が高いなど、いくつかの課題があります。そのため、将来的にVRがゲームセンターにどの様な影響をもたらすかは何とも言えないのですが、今後も「VR THEATER」のような試みを繰り返し、より魅力的な形を模索していきます。
――また最近の話題として風営法の改定がありますが、何か影響がありましたか?
田村:家族連れが増えたように感じます。ただこれは子供を連れて遅くまで遊ぶということではなく、家族のひと時をゲームセンターで過ごされているようです。例えば家族で外食しても、その後楽しめる場所って時間的にあまりないじゃないですか。そんな時に利用して頂けているようです。
―― 一昔前のゲームセンターでは中々見られなかった光景ですね。
田村:従業員の教育にも力を入れてまして、安全安心かつ快適を心がけています。またお客様の体験とは直接関係のないことですが、池袋西口店では池袋の新たなランドマークとなり、地域の活性化に繋がればとも考えています。もともと池袋西口店のビルには銀行が入ってまして、15:00になるとシャッターを閉めていたんですが、それが夜遅くになっても明かりが付くようになったんです。やはり辺りが明るいと安心しますし、悪い人も減りますよね。
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――なるほど、「VRを導入しました」や「風営法が改定されました」といった要因だけではなく、店舗作りからもゲームセンターは変化すると。まさしく「タイトーステーション 池袋西口店」は新しいゲームセンターの姿の1つと言えますね。では最後に、今後のゲームセンターの未来像や課題にコメントをお願いします。
田村:ゲームセンターは常に最新のものを体験できるというイメージがあると思いますが、最新のものだけではなく、対価に見合うものであったり、自分の技術を磨ける環境なんかも求められています。その傾向は今後も増して行き、そのニーズに応えるためのトライ&エラーが常に必要になるはずです。先ほどお話したVRの導入もその一環ですし、リアル脱出ゲームを実施している店舗もあります。そのため、いきなりゲームセンターがまったく別の何かになることはなく、徐々に変化していくのではないでしょうか。ただ変わらないのは、ゲームセンターという場所はなくならないということですね。
また課題としては、当たり前ですが“いかに当たるゲームを作るか”というのがあります。新しいものを取り入れるという点では、弊社も『電車でGO!!』など新作を含めて様々な提案をしていますが、そういった提案を店舗側からもっと出せれば、よりよい作品が生まれるのではないかと考えております。
――本日はありがとうございました。