PSVRに搭載されている「ソーシャルスクリーン」という機能をご存知でしょうか。VRと言えば一人でじっくりとプレイするイメージがありますが、この機能を使えばVRヘッドセットの画面をTVに表示させ、他者に共有することができるのです。
「これは面白いぞ」と最初に感じたのは、『サマーレッスン』をプレイしている時でした。本作ではTVにもVRヘッドセットと同じ画面が表示され、ヘルメットカメラで撮影されたような映像を第三者にもリアルタイムで見せることができます。これを複数人でやると「ちょっと胸見すぎでしょ（笑）」「お前、いつも人の顔見ないで話すよな……」「おっ今の動きいいね！」といったコミュニケーションが発生。「VRを複数人で楽しむ」という体験に大きな可能性を感じ、「VRゲームを遊んでいる人を見る楽しさ」を知りました。
【人はここまで哀れになれるシリーズ2】
ybs (@willmonia) 2016年10月13日
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サマーレッスンを初体験している人の映像です pic.twitter.com/9lexyRjJAq
たなそにっく (@tnsonic) 2016年10月13日
ですが、複数人で楽しんで一番盛り上がったのは『サマーレッスン』ではありませんでした。SCEワールドワイドスタジオが開発し、PlayStationStoreで無料配信されている『THE PLAYROOM VR』――これが、私がPSVRのローンチタイトルをプレイした中で一番盛り上がった作品です。「ソーシャルスクリーン」には、VRヘッドセットの画面とはまったく異なる絵をレンダリングする「セパレートモード」というものもあり、『THE PLAYROOM VR』ではこれを用いたタイトルを複数収録。特に『MONSTER ESCAPE』と『CAT AND MOUSE』は最大1vs4の対戦形式となっており、複数人でプレイすると非常に盛り上がります。
■MONSTER ESCAPE
VRヘッドセットを装着したプレイヤーは、巨大モンスターとなって街をどんどん破壊しよう！ コントローラーを持ったプレイヤーたちはヒーローとなり、モンスターから逃げたり戦ったりと大忙し。VRヘッドセットにはモンスターの視点による景色が映し出されるため、臨場感は抜群だ。勝利を収めるのはモンスター？ それともヒーロー？■CAT AND MOUSE
VRヘッドセットを着けたネコ役のプレイヤーは、カーテンの向こうでウロチョロするネズミたちを全て捕まえると勝利。ネズミ役のプレイヤーたちは、カーテンの近くに落ちているチーズの欠片を全て集めれば勝利となる。ネコ役のプレイヤーが頭を突き出すと、ネコがカーテンから顔を出して、動いているネズミたちを捕獲！ネズミたちは操作をしていないときは、カップなどの物陰にも隠れられる。ネコがカーテンから顔を出したら、ネズミたちは動いてはダメ！ 止まっていれば、ネズミはトマト缶やブロッコリーなどの下に隠れられる。
特に面白いのが“一人がVRヘッドセットをかぶり、残りはTV画面を見る”という仕組みです。本作ではVR側の声と動きを拾うようになっており、ゲーム内のキャラが同じ動きをするだけではなく、声が加工されてTVから流れ、声のトーンや内容によってキャラの表情が変化。そこにVRによる没入感が加わるため、自然とゲーム内のキャラを演じるようになります。その結果「今のうちだ！」「あ、いま動いただろ！」「そろそろ行こうかな～」といったやり取りが生まれ、これまでにない面白さを体験することができました。
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“VRを複数人で楽しむ”というのがこれほど面白いというのはまったくの予想外で、PSVRの公式サイトで大きく「家族や友達とも遊べる」と記載されていることにも納得。今後はVRならではのマルチプレイゲームが増えていくことでしょう。
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