任天堂東京製作部を探る
(2004年12月19日)

任天堂は2003年7月に東京神田須田町にある任天堂神田ビル(双子のビルで、東京支店・HAL研究所・ND CUBEなとが入ってる)内に東京製作部を設置しました。山内前社長は「開発は京都で」という方針で、開発は京都の本社のみにしかありませんでしたが、開発力を強化する為に設立が決定されました。話が本格化したのは2002年7月に発売された『スーパーマリオサンシャイン』が完成した頃で、『スーパーマリオサンシャイン』でプロデューサーやディレクターを務めた清水隆雄氏、小泉歓晃氏らが手を挙げてスタートしました。背景にはゲームのディレクションができる人材が揃ってきたことがあるようです。人員は京都からの異動と中途採用から成り、実際に何人採用されたかどうか定かではありませんが20名程度を採用するという話でした。

東京製作部の記念すべき第一作目は『ドンキーコング ジャングルビート』です。これは宮本氏からの「ドンキーコングを使ったアクションゲームを」というお題から生まれたそうです。これが初公開されたのは2004年5月のE3で、設立から半年で最初のゲームを公開できたのは異例のスピードだと言えます。ゲームは幾つかの賞を受賞するなどE3の際から人気があり、2004年12月16日に発売されました。

今まで東京製作部にどのスタッフが所属しているのかという点については不明でしたが、『ドンキーコング ジャングルビート』が発売されたことから大体見えてきました。まず、『スーパーマリオサンシャイン』の開発スタッフがメインのようです。ディレクターレベルでは大体がそうです。次に多いのは『ゼルダの伝説〜風のタクト』のスタッフで、情報開発本部以外の部署からの異動者は確認できませんでした。下のリストで空欄になっている部分が今までの任天堂のスタッフリスト等では確認できなかった名前です。他社で活躍していた名前も見られますが、少ない印象です。東京製作部では今作以外にも開発が進んでいるという情報もあり、スタッフは総勢60名程度とのことなので、これが全てではないでしょう。

ということで余り探ってませんが以上東京製作部について。