バンダイナムコゲームスは、MMORPG「UniversalCentury.net GUNDAM ONLINE(UCGO)」のサービスを、2007年12月15日(土)を持って終了すると発表しました。
「UCGO」はアニメ「機動戦士ガンダム」を題材としたMMORPG。月と地球、その間の宇宙空間をリアルスケールで表現する予定が掲げられていました。戦闘に関わらずとも、農耕や服の生産などでも生きていくことができ、「宇宙世紀」での人生を体感できるというのが当初のコンセプト。これが全て実現していれば、第2の「ウルティマ オンライン(UO)」ともなれる可能性を秘めていました。「セカンドライフ」をきっかけとし、メタヴァース(仮想世界)的なアプローチが脚光を浴びはじめている時期だけに、「UCGO」の終了は惜しまれるところ。バンダイナムコゲームスは、「テイルズオブエターニアオンライン(TOEO)」においても、1年ほどでサービスを終了させています。サービス終了タイトルが2つとなったことで、バンダイナムコゲームスのオンラインゲーム戦略は見直しを迫られることでしょう。
カプコンは、オンラインゲーム「モンスターハンター フロンティア オンライン(MHF)」において、アクセスの集中から2007年6月21日(木)からのオープンβテストを中止、6月25日(月)からの「テクニカルテスト」に切り替えました。今後は6月28日(木)からオープンβテストを再開、7月5日(木)から正式サービスをスタートするとのこと。これで「MHF」のスケジュールは一週間遅れたこととなります。
「ガンダム」「テイルズ」「モンスターハンター」いずれも知名度が高く、オンラインゲーム外からプレイヤーの参入が期待されるタイトルです。
知名度の高さは期待度の高さであると同時に、責任の重さでもあります。スケジュールが遅れたり、サービスが終了したり、アクセス集中からプレイが不可能になったり……といったトラブルはオンラインゲーム界でこそ当たり前ですが、家庭用ゲームの世界ではあまり例を見ないこと。プレイしたい時はいつでもプレイ可能、狩場を誰かと取り合うこともない、ゲームバランスが辛ければ裏技での近道もできる……と、ゲーム界で一番ストレスのない環境にいる家庭用ゲームのプレイヤーを呼び込むのだからこそ、トラブルとその後の対応が大事になります。トラブルへの対応は、そのタイトルのみならず、ブランドのその後にも影響を与えかねません。
トラブルが起こるのは仕方がないことですが、大切なのはその後の対応です。ブランドを育てることの重要さが認識されつつあるゲーム界。それだけに、トラブル対応にもブランド育成の一環としての意識が必要となりつつあるのではないでしょうか。
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