Anascapeがコントローラーで特許を侵害されたとして任天堂を提訴していた問題で、先日任天堂が2100万ドルの支払いを命じられたとお伝えしましたが、ブルームバーグによれば再審を求めていた任天堂の申し立ては却下され、Wiiのクラシックコントローラー、ウェイブバード、ゲームキューブコントローラーの米国内での販売の差し止め命令を受けたということです。ただし任天堂は上告する方針で、上級審での審理中はこの差し止め命令は保留となります。
テキサス州ラフキンの地方裁判所のRon Clark判事は任天堂の申し立てを却下し、3種類のコントローラーの販売差し止めを命じました。ただし、任天堂のCharlie Scibetta氏は「任天堂は連邦巡回裁判所への上告を計画していて、この判決に影響を受けることはありません」とコメント。また任天堂は既にゲームキューブやウェイブバードを販売しておらず、「クラシックコントローラーの販売も阻害されることはありません」と述べています。
WiiのWiiリモコンやヌンチャクコントローラーは訴訟の対象となっていません。
ブルームバーグによればAnascapeの特許は同時に6種類の動きを制御するためのもので、1970年代後半にBrad Armstrong氏が発明したものだということです。ソニーは2004年に契約を結び、任天堂と同様に訴訟の対象となったマイクロソフトが5月1日に和解したということです。任天堂はAnascapeの技術を使用していないとしています。
《土本学》
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