各誌の報道によれば、E3には400の出展者と6万人の来場者が訪れるという他に例のない規模になっていて大きな注目を集める反面、大規模なショーを維持する為のコストが増大していて、開催することから得られるリターンに見合うものではなくなってきているそうです。その事からESA内部では来年以降のE3の開催について様々な議論が行われているようです。
GameSpotのレポートではE3は規模を縮小して開催されるとのことです。ESAは既に来年の開催場所としてロサンゼルスのコンベンションセンターよりも小規模な会場を押さえていて、これまでのように巨大なホールをブースが埋めるという形ではなく、小さな複数の会議室で限られた人にだけ展示物を見せる、という形が検討されているようです。
MCV UKは増加するコストの点から主要パブリッシャー(特にエレクトロニック・アーツ)から運営形態について再考するように要請があったと伝えています。また記事では、展示以外にもパーティ、ホテル、フライト、セキュリティなど様々なコストが発生し、既に制御不可能になっているというインサイダーのコメントが紹介されています。
NextGenerationsはもっと踏み込み、来年以降のE3は開催されないと伝えています。それによれば、大手パブリッシャーの幾つかがトップ会談でE3から離脱することを決定したことから、ESAがE3の将来についての検討を開始し、主要パブリッシャーやプラットフォームホルダーなしでは展示会は成立しないと判断したということです。
ESAは現時点ではコメントを差し控えていますが、米国時間の月曜日にはDoug Lowenstein会長からの声明が発表される予定です。大幅縮小か、中止かどのような決定がなされるかは不透明ですが、どちらにしても全てのゲームメーカーが集う展示会という位置づけのE3は今年で終わったということになりそうです。