携帯マーケティング調査のMobileMarketing.JPは、携帯電話向けSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のブランド調査を発表しました。
『モバゲータウン』がコンテンツ力で10代ユーザーに高評価ながらも、携帯フィルタリング規制の導入に影響を受けるかも知れないというのが、このブランド調査の論旨。フィルタリングに関しては、賛成・反対のどちらの意見も存在しますが、『モバゲータウン』のディー・エヌ・エーは18歳未満への利用制限を決定しています。
ゲームとコミュニティはオンラインゲームの世界では不可分。コミュニティの発展こそがオンラインゲームのキーとする見解の元、人と人との関わりは良いことである、として性善説的な施策が行われてきましたが、携帯のフィルタリングを受けてオンラインゲームの世界でも様々な規制を行うべきなのでしょうか。
恐らく、答えはNOなのではないでしょうか。
日本のオンラインゲームの世界では、プレイヤーたちは「まず、ゲームを楽しもう」という強い動機を持っています。ゲーム内広告の苦戦を見ても分かるように、ゲームの中では、過度に現実を想起させるコンテンツや言動は敬遠される傾向にあります。つまり、ゲームが面白く、キチンとプレイヤーを楽しませている限りは、援助交際や薬物販売が行われる有害サイトのような荒れ方はしないのではないでしょうか。
念のために付け加えますと、『モバゲータウン』のゲームやコミュニティに問題があると言っているのではありません。携帯SNSとPC用オンラインゲームは全くの別物であり、同列に論ぜられるべきものではありません。PCでプログラムをダウンロードし、複雑な初期設定を行い、ゲームのルールを理解する……という、いくつかのハードルを越えなければならないPC用オンラインゲームの特性がある種の防波堤となっている部分もあるのではないでしょうか。
コミュニティに関しては様々な取り組みがされていますが、オンラインゲームのコミュニティを守るには、ゲームを面白くすることこそが一番の近道なのです。
ゲームポットは、オンラインゲーム『モンスターファームオンライン』において、正式サービスを延期すると発表しました。
延期の原因はプログラムの不具合で、ログイン時に障害が起こったり、作成したはずのキャラクターが消失したりといった現象が確認されています。『モンスターファーム』といえば、CDやDVDからモンスターを生み出すというユニークなコンセプトが持ち味。家庭用ゲーム機から長い歴史を持ち、ローティーン層にもアピールできる内容だけに今回の延期は残念なところ。とはいえ、延期の要因となった不具合内容を明らかにしているという点は評価されるべきなのではないでしょうか。
NHN Japanは、オンラインゲーム『シュミッドディーヴァ』において、日本でのサービスをこれまで通り継続すると発表しました。
韓国版『Fantasy Masters Tactics』が、2月28日(木)付けでサービスを終了したことを受けての発表で、今後は、「ギルドシステム」「称号システム」「4人対戦機能」「オートマッチング機能」などの追加が行われます。
これまでは本国である韓国での終了は、そのまま日本版の終了を意味していましたが、近年は『ヨーグルティング』『ローズオンライン』など韓国版終了後も日本版のサービスが継続されるケースが増えています。日本のプレイヤーからすれば、これは喜ばしい傾向といえるでしょう。新たにオンラインゲームをはじめてもらうには、安心できる環境であることをアピールするのが一番。サービス終了のニュースが減ることは、オンラインゲーム全体のためになるのではないでしょうか。
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