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iAは3Dバーチャル空間の中でアバターによるチャットやコミュニケーションが楽しめるサービスで、ウェブサイト単位で「アイランド」と呼ばれるバーチャル空間を作成できる点が特徴です。ウェブとアイランドが1対1で紐付けされているので、ブロガーやeコマースサイトなどのサイトオーナーが個別にアイランドを作成して、サイトを訪れた人と直接コミュニケーションを取ることができます。11日からクロースドβが開始され、正式サービスは初夏を予定。基本プレイ無料のアイテム課金を予定しています。
会場では企画・監修を行った立命館大学・映像学部准教授の渡辺修司氏と、ディレクターのセガ・木岡勝利氏がサービスの概要を説明しました。その後、木岡氏の指示に従って体験会が実施されました。渡辺氏は元タイトーで「ガラクタ名作劇場 ラクガキ王国」で監督を務めた経歴があり、約5年前から温めていたアイディアだったと言います。
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iAはセガ公式サイトからダウンロードでき、PCにインストールすると、IEツールバーに収納されます。対象OSはWindows Vista/XP以上で、IE6.0以上のブラウザとなります。ツールバー上のアイコンからiAを起動してログインすると、初めに自分の分身となるアバターを作成できます。アバターは顔や髪型、身長、体格などを自由に設定できるなど、かなり本格的なものです。
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アバター制作が終了すると、アイランド上にアバターが表示されます。この時のアイランドは、IEで表示中のサイトごとに異なります。あるアイランドにいる時に、IEで別のサイトを表示すると、アイランドもそのサイトにあわせて切り替わります。そのため、同一サイトを閲覧しているユーザー同士がお互いの姿を確認でき、一緒にコミュニケーションを取ることができます。アイランドはデスクトップの壁紙として機能し、他のアプリケーションを起動しながら利用することも可能です。
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(中)初めてログインした時はアバターを作ろう。こだわりのアバターが作れる
(右)IEで開いているサイトにシンクロしたアイランドにログインする
ユーザーはアイランド上で衣装やアイテムなどを自由に変更したり、「空き地」に自分のハウスを建てて住むことができます。家の中には「マイページ」が表示され、プロフィールを表示させたり、室内をアイテムで飾ったり、オリジナルアイテムを作成することもできます。チャットだけでなく、コメントを「ミーム」というキャラクターに張り付けて配置したり、他の人が書いたミームを読んでレスをつけることもできます。
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(右)同じアイランドにいる人どうしでチャットなどが楽しめる
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(右)アイランドに出現するモンスターとバトルすればレベルアップできる
一方でサイトのオーナーは、自分のウェブアドレスとシンクロしたアイランドを、自分の好きなように飾ったり、管理、運営できます。ウェブ上の画像をドラッグ&ドロップで張り付けたり、商品などを紹介し、プロモーションツールとして活用することも可能です。MMORPGのように巨大な3Dワールドに数千人がログインして楽しむのではなく、ブログやSNSが3Dでビジュアル化され、アバターで直接コミュニケーションが取れるというイメージでしょうか。
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(中)自分で作成した3Dモデルやテクスチャーを配置することも可能だ
(右)空き地には家が建てられ、室内をアイテムで装飾できる
渡辺氏は本サービスの特徴として「インターネット上で有名ブロガーに直接出会ったり、読者同士でコミュニケーションが取れる」「時間を奪わない」「世界がどんどん豊かになっていくシステムが搭載されている」という3点を上げました。木岡氏も初めて渡辺氏から企画の説明を受けたときに衝撃を受け、ぜひ一緒にやりたいと感じたとコメントしました。
残念ながら体験会では、まだクロースドβ前のサービスのためサーバが落ちるなどのトラブルが多発し、「サービスの体験会というよりは、トラブルの体験会」(木岡氏)といった様相も見られましたが、終始なごやかな雰囲気で進行。最後に参加者同士でセガの公式アイランドに集まり、記念写真を撮影して体験会は終了しました。デスクトップがそのままバーチャル世界になる、分散的なコミュニティサービスということで、今後どのような進化を遂げていくか楽しみです。
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(c)SEGA