アメリカのゲーム業界人の、2007年の平均年収は743万円。前年度と比べると約2万円のアップとなっています。ヨーロッパのゲーム業界の平均年収が約520万円、カナダが約640万円となっており、アメリカゲーム業界の平均年収はかなり高い水準といえるでしょう。
最も高い年収を手に入れているのはプログラマーで、平均は約840万円。半分が学士号を持ち、26%は大学院での研究経験を持っています。正に理数系というわけで、海外ゲーム=高い技術力という評価はこうした人々によって支えられているといえるでしょう。
続くのは音楽クリエイター。年収の平均額は約740万円。音楽は、サントラや着メロなどゲーム外での展開も可能となっていることを考えると、妥当な数字といえるでしょう。
第三位はグラフィックを担当するアーティスト。平均額は約672万円。2007年度のアメリカゲーム界では、経験6年以上のアーティストが増加。次世代ゲーム機ではグラフィックのウェイトが大きくなっているだけに、朗報といえる結果です。
ゲームデザイナーの平均年収は約640万円。日本では人気の職種であるゲームデザイナーですが、アメリカゲーム界での平均年収が第四位なのは少し意外なところ。グラフィックのHD化と規模の巨大化が進行した、2007年のゲーム界を切り取った順位なのかも知れません。
GameDeveloper誌はゲーム業界を専門に取り扱っているという、日本では見られないテーマの雑誌。ゲーム開発者といっても人間であり、お金がなければ食べていけないので、こうしたテーマは、日本でももう少し議論されるべき所ではないでしょうか。