このように映像には、編集次第でさまざまな効果が生まれる、おもしろい特性があります。ゲームのインタラクティブ性と、実は愛称が良い側面もあるのです。これを応用したカジュアルゲームがマイクロソフトから発表されました。それがXbox360向けの『You're in the Movies』です。同社のプレスカンファレンスでも上級副社長のドン・マトリック氏らが実演し、日本語版も題名や時期は未定ですが、発売は決定しているという、かなり力が入ったタイトルです。
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パッケージには「Xbox LIVE ビジョンカメラ」が同梱され、プレーヤーの動きがキャプチャされてテレビ画面に表示され、さまざまな体感ミニゲームが楽しめるという内容です。これだけなら他社の既存タイトルと同じですが、本作のキモは録画されたプレーヤーのアクションが、ホラー映画やカンフー映画などの素材に使われ、一本のショートフィルムになるという点。ダンスをしながらポーズを決めるミニゲームでは、プレーヤーの動きがホラー映画などでおなじみの、ヒロインのシャワーシーンの一コマに使われるなど、思いもかけぬ使われ方をされる点が特徴です。
映画ジャンルはホラー映画やカンフー映画など、B級ムービーのテイストで、演出や展開もベタベタのお約束ばかり。E3会場での体験プレイでは、筆者は薬品の影響で巨大化したお化けトカゲが街で暴れ回るという、50年代のB級SF映画に"ヒロイン"として出演してしまいました。同時プレー数は4名で、ミニゲームのスコアも競えるので、体感ミニゲームで楽しんだら、次は自分たちが主演する映画を見て楽しむという、パーティゲーム向きの内容となっています。作成した動画はサーバ経由でPCに転送することもできます。
収録される映画のジャンル数や総ミニゲーム数は伏せられましたが、同じ内容でもメンバーによって完成映像が異なるため、ニコニコ動画やYoutubeなどで、あっと驚く作品が共有されるかもしれません。個人的には日本語版の吹き替えやナレーションに、B級映画マニアが飛びつくような玄人好みの起用を期待したいところです。