コーエーは『信長の野望』『三国志』「ネオロマンス」など多数の有力ブランドを抱え、アジアを中心に強いブランド力を誇ります。一方でテクモは『DEAD OR ALIVE』『NINJA GAIDEN』など欧米市場で人気のあるブランドを抱えているほか、アドベンチャー、パチンコ・パチスロ、業務用などにも強みがあります。
しかしながらゲーム業界は、ハードの高性能化や携帯ゲーム機の普及、オンライン・モバイル市場の急成長など事業環境は急速に変化していて、マルチプラットフォームやグローバル化への対応は喫緊の課題となっています。コーエーとテクモの両社は経営統合を行うことで、両社の優れた財務体質や異なる強みを生かして世界的に発展を期することができるとしています。
また、テクモはスクウェア・エニックスからの買収提案については、企業価値の向上により貢献する案があることから、賛成しない方針を決定したと発表しています。スクエニ側は賛同が得られなければTOBなどの実施はしないとしていますが、提案価格の引き上げなど対応が注目されます。