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まず前田氏は最近の国内ゲーム市場の概況を振り返ります。スライドで示されるように国内ゲーム市場の4〜8月期は、昨年同期と比較して82%と低迷しています。これをソフトとハードで分けると、ソフトが92%に対してハードが71%となっていて、特にハードの落ち込みが激しい事が分かります。プラットフォーム別では依然としてDSが牽引するものの、昨年同期の2/3程度になり、逆にPSPが躍進しています。WiiとPS3は堅調に伸び、PS2は半減しています。このような状況で前田氏は「日本市場は携帯機が牽引している」と述べ、セガも携帯機に強力なラインナップを揃えているとしました。
一方でセガ単体の数字に目を移してみると、8月に大きく伸び、4〜8月の累計の数字を過去3年で比べても、最も良い数字が記録されています。これは言うまでもなくPSP『ファンタシースターポータブル』の力によるもので、前田氏によれば既に出荷は70万本を超えているということで、今後も定期的にダウンロードコンテンツを配信、店頭でのプロモーションも引き続き行うことで、長く売れる定番タイトルとして育てていきたいとしました。
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冒頭の前田氏の言葉にもあるように年末から春にかけてのセガのラインナップは強力です。発表会では、縦軸にフランチャイズと新作タイトル、横軸に年末年始商戦と春商戦を置きマトリクスでタイトルが紹介されました。そこに並ぶのは、『風来のシレンDS2』(DS)、『ファンタシースターZERO』(DS)、『さかつくDS』(DS)、『ブレイザードライブ』(DS)、『428』(Wii)、『龍が如く3』(PS3)、『シャイニング・フォース フェザー』(DS)、『無限航路』(DS)で、携帯ゲーム機向けラインナップの厚さを感じさせるものです。ここからは各タイトルの担当者からゲームの説明がされました。
9月25日に発売されるDS『ワールド・デストラクション 〜導かれし意思〜』を皮切りにセガはRPGを強力展開していく方針を明らかにしていますが、今回は2タイトルが紹介されました。DSの『ファンタシースターZERO』と『シャイニング・フォース フェザー』を説明してくれたのは執行役員 国内CS事業部 副事業部長の川越隆幸氏です。
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■ファンタシースターZERO
まず『ファンタシースターZERO』は、家庭用機のオンラインを切り開いた『ファンタシースターオンライン』の流れを汲む完全新作になります。世界観やストーリー、キャラクターやデザインを一新。ひとりでじっくり遊べるシングルプレイと、最大4人でWi-Fiを通じて世界のプレイヤーと遊べるマルチプレイで楽しめます。全てがDSの限界に挑戦した作りになっているということです。
特徴となりそうなのは、シリーズ伝統の「フキダシチャット」が深化した「ビジュアルチャット」。ちょうど『ピクトチャット』のような画面で、文字や絵をフリーハンドで描くことができ、戦闘中、移動中などに関わらず、いつでも画面に出して、他のプレイヤーとコミュニケーションを取ることができます。こちらは事前に描いておいたストックをチョイスして出したり、他のプレイヤーが描いたものを保存して自分で使うことも可能です。これまでのネットワークRPGとは一味違う、DSならではの温かみのあるプレイができそうです。
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発表されたばかりの新作ですが、嬉しい事に発売は12月25日、価格は5040円となっています。
シャイニング・フォース フェザー
もう一つの注目RPGは『シャイニング・フォース フェザー』です。セガの誇るRPGシリーズ最新作は、実績豊富なフライト・プランとセガの共同開発によって生まれ変わります。物語はトレジャーハンターの少年・ジンと、遺跡の奥深くに眠っていた古の症状・アルフィンの出会いから始ります。ふたりの出会いによって世界の運命は大きく動き出し、それはやがて世界の未来をかけた旅になります。
ストーリー
遙か昔・・・、突如として異世界より現れた敵《虚無》と、それを退けるべく結集された軍団《シャイニング・フォース》の戦いがあった。それから3000年以上の時が過ぎ、虚無との戦いは人々の記憶から忘れ去られ、シャイニング・フォースの痕跡は『古代遺跡』として各地に残っているに過ぎなかった。そんな遺跡を盗掘することを生業としているトレジャーハンターの少年ジンは、とある遺跡の奥で眠っていた少女アルフィンと出会った。自分が《コアユニット》だと名乗ったアルフィンは、かつてシャイニング・フォースが用いていた飛空艇を起動させる。
キャラクターデザインには『シャイニング・フォース イクサ』のpako氏、「涼宮ハルヒ」シリーズや「灼眼のシャナ」シリーズのいとうのいぢ氏を起用、魅力的なキャラクターが世界を冒険することになります。
こちらは2009年春発売予定、価格は未定です。
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■その他の注目RPGタイトル
また、こちらもDSで『ブレイザードライブ』も軽く紹介されました。こちらは漫画を原作にしたもので、カードゲーム風の戦術を取り入れたバトルRPGです。12月4日発売、価格は5229円です。
軽く触れられただけですが、セガとプラチナゲームスの第一弾となる『無限航路』は「逆転裁判」で知られる稲葉敦志氏と「鉄騎」の河野一二三氏が久々のタッグを組む作品です。今回は残念ながら詳細は明らかにされませんでしたが、東京ゲームショウではプレイアブルで展示されるということです。
また、更に新作ではイメージエポックの新納一哉氏(ディレクター)が手がける新作RPGにも触れられ、本日からティザーサイトがオープンしていることが紹介されました。小玉理恵子氏(プロデューサー)、古代祐三氏(サウンドコンポーザー)、モタ氏(キャラクターデザイン)らが制作に関わります。ティザーサイトはこちら。プラットフォームは不明です。
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(続く)