8月29日に任天堂が公表した第2四半期の業績予想は売上高が8300億円、営業利益が2450億円、経常利益が2800億円、純利益が1650億円というものです。これは当初予想を売上高で+700億円、経常利益で+650億円としたものです。また、通期での業績予想では、売上高で2兆円、営業利益で6500億円、経常利益で7000億円、純利益で4100億円と、こちらも当初の予想を上方修正しています。
クレディ・スイスのJay Defibaughアナリストは「来期にかけての任天堂の成長は最近の円高によってブレーキがかかるだろう」とコメントし、円高や景気後退による消費動向によって減速するのではないかとコメントしています。
任天堂は8月末の段階では為替の想定レートを1ドルを100円から105円、1ユーロを155円から160円に変更したことで業績が予想を上回る見通しになったとしていましたが、その後、円高が進んだ結果、現在のところ1ドル97円、1ユーロ124円程度で推移しています。任天堂は多額の外貨を保有し、売上も約9割が海外となっていて(第1四半期実績)、その影響を強く受けます。
ただしその一方で、引き続き販売は好調に推移していて、最終的にどのような数字になるか注目されます。