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UIというと様々な種類がありますが、「Scaleform GFx」ではメニュー画面やダイアログ表示、HUD(ゲーム画面の上に重なるテキストや様々な情報)といったものだけでなく、3Dポリゴンに張り付けるテクスチャや、Flashで作成したゲームをそのまま走らせて家庭用ゲーム機で動かすといったことも可能となっていて、いわばFlashをゲーム機上でレンダリングするミドルウェアと言っても良いでしょう。当然、クラスプラットフォーム対応で、Wii、PS3、Xbox360、PSP、PS2といった主要ハードの認定されたミドルウェアとなっています。加えて、Unreal Engine3、Gamebryo、CryEngineといったゲームエンジンとの統合にも優れています。
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製品はWYSIWYGで直感的に利用でき、プログラマだけではなくデザイナーだけでも使い易く、開発効率のアップや、本筋であるゲームのクリエイティブな部分により時間を割けるようになることが期待できます。同様のツールを自社内で開発しているメーカーも存在しますが阿部氏は、「自社で作るより、お金をかけて用意された業界標準のツールを使えば、世界に広がるユーザーコミュニティとサポートを利用でき、かつ自社で整備を行っていくよりも効率的」と述べていました。
現在、バージョン3の準備が進められていて、新バージョンではテスト時にメモリの使用量が一目で把握できるインターフェイスや、サウンド再生の機能がサポートされるようです。また、Scaleform CLIK(Common Lightweight Interface Kit)として、簡単に組み合わせることで実用的なゲームUIを作成できるパーツ集の提供も行われるようです。
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加えて、CRI・ミドルウェアとの提携が発表され、動画再生ソリューションであるCRI Movieとの連携が図られるようになります。これにより、Flash内に動画を再生したり、Action Scriptから動画再生をコントロールできるようになります。動画にα値を持たせて半透明にしたり、途中からの再生や、指定されたフレームでアクションを起こしたりといった機能もあります。
先日発表されたフォントワークスとの提携ではベクターフォントの利用が容易になっています。国内でも大手パブリッシャーに一部採用されているもののまだ日本マーケットはまだまだということですが、採用拡大に向けて期待が持てるソリューションになるのではないかと感じました。
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