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コーエー松原社長 |
挨拶に立った松原社長は「コーエーは日吉で育ち、30年間かかって大きくなることができました。このような機会を通じて恩返しをしていきたい」とコメント。また、日吉本町西町の長会長である酒井氏からは「ゲームの正しい遊び方を学んで、良い付き合い方をしてください」と挨拶がありました。
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三枝氏はゲーム作りについて講演 |
続いて登壇したのはコーエーでニンテンドーDS向け『モンスター☆レーサー』のディレクターを務めた三枝修氏。「ゲームクリエイターの仕事紹介」として、プランナー、プログラマー、CGデザイナー、サウンドクリエイターの4つに分けて解説がありました。それぞれ『モンスター☆レーサー』の企画書や仕様書を見せながら、実例を挙げての紹介は分かりやすく、集まった子供たちを楽しませていました。一言でゲームクリエイターと言っても様々な職種がありますが、普段遊んでいるゲームがどのようにして作られるか、少し理解が深まったのではないでしょうか?
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主に4つの職種 | 開発現場の様子 | プランナーはアイデアを考える |
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アイデアをまとめる | プログラムとは? | デザイナーがキャラクターを作る |
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2Dと3Dとは? | モーションキャプチャー | サウンドクリエイター |
開発の規模についての話もあり、DSの『モンスター☆レーサー』の場合が26人程度であったのに対して、PS2とXbox 360で発売された『戦国無双2』の場合は75人という数字が紹介されると、会場からどよめきが起こりました。
最後に三枝氏は「もしこの中にゲームクリエイターになりたいと思った人がいたら、本を読んだり、映画を観たり、色々な場所に出かけたり、ゲーム以外にも色々なものを身に付けてください。そして、一番大事なのはコミュニケーション。ちゃんと話ができて、意志疎通のできる人。そういう人であれば立派なゲームクリエイターになれるでしょう」とコメント。未来のライバルにエールを送っていました。
続いては松原社長から、CEROのレーティング制度など、ゲームとの良い付き合い方についてお話がありました。
松原社長が提案したのは「おうちでゲームのルールを作る」こと。例えば、プレイ時間を決める、宿題が終わってから遊ぶ、1時間遊んだら15分くらい目を休める、といったことです。
また、CEROのレーティングについても説明がありました。挙手で聞いたところ、レーティングの認知度は半数程度。レーティングはゲームソフトの表現内容に対して審査を行い、対象年齢を定めたもので、パッケージに記載されています。また、内容の種類を表すディスクリプションアイコンも記載されています。松原社長は「家庭の方針や、"少し背伸びをさせたい"ということもあるので、親子で話し合って欲しい」と話していました。
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CEROのレーティング | その内容とは | ゲームが授業でも |
授業で使われるゲームについても話がされました。コーエーの提供する『大航海時代Online』は、香川県の詫間電波工業高等専門学校の世界史の授業で用いられているそうです。学生は、ゲーム内でどんな歴史の出来事に立ち会ったかをレポートするそうです。そして、この授業では、受けた学生と受けなかった学生の間に明らかな成績の差があったそうです。松原社長は「今後もゲームは色々な事に使われていくのではないか」と話して講演を締めくくりました。
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1時間ほどの講座の後には会場で『モンスター☆レーサー』を体験できたほか、お土産の中にはゲームソフトも入っていたようです。親子にとって有意義なイベントになったのではないでしょうか。コーエーとしてこのようなイベントを実施したのは初だということですが、来年以降もぜひ実施を期待したいですね。