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―――まず完成を迎えた心境を聞かせていただけますか?
すがすがしいです。はればれしてます。イースター島に旅立ちたいです。
―――ゲームの概要を教えてください
主人公は王様です。色々なジョブをあつめて、自分だけのオリジナリティーあふれる親衛隊を結成して、冒険のたびに出ることができます。兵士とかハンターとか農夫とか、色々集めて旅に出てくださいね。
行く手には、独自の哲学をもって立ちはだかる七人の不思議な王様というボスキャラも登場します。この人たちが、かなりやっかいですが工夫してやっつけてみてください!
この七人の王様をやっつけると、なんと、プリンセスがお嫁さんになったりもしますよ~。
―――発表から2年以上、紆余曲折があったようですが・・・?
こういうことで嘘ついてもしかたないんで、正直に書きますが。まぁ、そうですね。
紆余曲折はありました。どんなプロジェクトでも100%順調なことなどないですし、問題はいつも出ますね。そりゃもう、大変です。
・・・でも、今回は私の周りにいる人達のかなりの応援をうけて、プロジェクトを完遂することができました。2008年春頃のピンチなタイミングで、私自身も開発の現場に入り、全員で一致団 結してゲームの完成めざしてがんばりました。「多かれ少なかれ、このゲームに関わった全ての人」に感謝しています。関係者全員に向けてのメッセージですがゲームが完成したのは、みんなのおかげです。本当にありがとうございました。
―――タウンファクトリー×CING×マーべラス、ということですが、どのような開発体制だったのですか?
わかりやすく言うと、最終的には3社というよりは4,5社でという感じですね。
開発のコアになる重要な面子を言いますと
・CING/企画とデータワーク
・タウンファクトリー/プログラム・3Dアート
・白組/ムービー
・ヴァンプールとデルファイサウンド/SEとBGM
・倉島さん&皆葉さん/キャラクターデザイン
・・・こんな感じです。この開発体制は自分にとってもチャレンジングなことでした。大きな開発体制ではなく、小さなチームの集まりで作 るということに挑戦しました。将来的な夢として、世界各地の色々なチームとコラボ レーションしたいと考えているので、非常に有意義でした。
―――上記に関連して、面白いエピソードがあれば聞かせてください。
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木村氏 |
ただ、一つヘンナことに気がついたんですがどうやら皆さん、私が「ヘンナ人」だと思いこんでるみたいで、「木村さんとやって いるから、ヘンなアイデア出さないといけないとおもってました」みたいなことを言 われたりして、たまに奇抜すぎるアイデアが出るんですね。「いや、そこは普通でい いから」みたいなやりとりが、わりと多かったかなぁ。ちょっと、ショックでした・・・(笑)。
だって僕は普通に面白いもの、ジブリやディズニー、ドラクエやスターウォーズとか が、基本的に大好きなんです!だから、いつも色々見習いたいなぁと思ってます。世界のエンターテイメントって面白いですからね!
そういうわけで、王様物語は普通なおもしろさ+僕の心の底の、チョコっとヘンテコなテイストがまじってます。タハハ。
―――ディレクターとして、見て欲しい部分、オススメポイントはありますか?
まず、一番楽しいのは「ヘンナノというモンスター」「七人の不思議な王様」とのバトルですね。ワラワラ した軍隊を操るバトルなんですが、人間を打ち出す感じなんで、まさにシューティン グゲームみたいに気楽に操作できます。しかも、打ちだしたあとのNPCはAIで臨機応変に戦います。これが、けなげでかわいい!
その次に好きなところは、王国で活き活きと生活している人間達ですね。特にのんきな大人がしたっぱ兵士に道で蹴飛ばされているのを見ると、自分のリアル ライフと重なってせつな楽しい気持ちになります(笑)
―――ゲームを楽しみにしているインサイド読者に一言お願いします
『王様物語』はとても楽しいゲームに仕上がっています。世の中には色々な楽しいものが沢山あるので、皆さんお忙しいとは思いますが、ぜひ、『王様物語』も味わってみてください。いがいと、やりますよ~。