au(KDDI)ブースにて展示されていたのは「実空間透視ケータイ」です。これは"液晶の向こう側を透視できる直感的ヒューマンインターフェース"で、6軸センサー(加速度、地磁気)から端末の姿勢を取得し、クリッピングするほか、加速度センサー、歩数計、基地局情報からユーザーの歩行、走行、停止、自転車(に乗っている)、電車(同)、自動車(同)、バス(同)という状態を推定するというものです。
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これを応用したアプリケーションとしては、撮影した写真を地図の上にマッピングして足跡のように残す「地球アルバム」、自分の居る場所の名所や施設などの情報を取得する「トラベルビュアー」、居る場所の周辺のビル、公共施設、コンビニ、飲食店などの情報を直感的に配置する「MAWARIPO×実空間透視ケータイ」といったものが紹介されていました。
ライバルのドコモも空間を使ったコミュニケーションの提案として「友達レーダー、投げメール」というものを参考出展していました。友達レーダーは、待ち合わせなどをする際に、位置情報を利用して、カメラで写している画像の上に友達の場所をアイコンで重ねることで、簡単に友達を見つられるようにするというもの。投げメールは、同様に友達の方向を見ながらメールを「投げる」ことでメッセージの飛び方が変わるというものです。
また、Life Contents Frontierという複数社ブースでは、ヤマハと頓知ドットが開発している『セカイカメラ』とピアノ演奏アプリケーション『FingerPiano』を組み合わせたデモが行われていました。これは、ピアノを演奏するとその演奏情報と位置情報がセカイカメラのタグになるというもので、セカイカメラでタグをタッチするとその曲を演奏することができます。これにより、時間を超えて曲をその場所に残すことができます。
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近年では様々な端末にカメラとGPSが標準搭載されていて、位置情報を取得するのが容易になっています。位置情報を使用しながら、カメラで写しだしている画像の上に情報を重ねるという手法はこれからも色々な方法で活用されそうです。