米国では大きな商機となる「ブラックフライデー」がスタートする今週はWiiウェアとDSiウェアに関するニュースが揃いました。 米国任天堂(任天堂オブアメリカ:NOA)は5本のDSiウェアをインストール済みのニンテンドーDSiを発売すると発表しました。「メタリックブルー」と「ホワイト」の2バージョンが用意されており、それぞれ『マリオ』及び『脳トレ』にちなんだDSiウェアが5本ずつインストールされています。 Wiiウェアの体験版配信に関し、『グーの惑星』を開発した2D BoyのKyle Gabler氏は「売り上げが明確に増えている」とコメントしています。日本ではトップ3が体験版となり、海外でも1~5位までを各種の体験版が独占するなどかなりの話題となっている模様です。 どちらもDSiウェアとWiiウェアを分かり易くするための努力といえるでしょう。DSiウェアとWiiウェアは購入するまでに知識が必要になります。まずネットワークへの接続が必要となります。自宅に環境がない場合、ニンテンドーDSiをDSステーションに持っていく必要があります。ニンテンドーポイントを購入し、ニンテンドーDSiポイントかWiiポイントにしなければなりません。DSiポイントとWiiポイントには互換性がありません。 ネットワークへの接続は最も手こずるところでしょう。ルーターの機種、OSのバージョンによって使用されている用語が違いますし、無線だったり有線だったり、両者が混在していたりと環境も様々です。知識があっても少々面倒なのですから、そうでない場合にゼロから設定するとなると相当の労力が必要となるでしょう。 ニンテンドーポイントのプリペイドカードは同じでも、どちらの機種でチャージするかでニンテンドーDSiポイントとWiiポイントに変化する辺りも初めての人は戸惑うでしょう。 パッケージで通常販売されるゲームは雑誌に潤沢な情報がありますが、DSiウェアやWiiウェアの情報は比較的少なめ。さらにこれまでは体験版もなかったのですから、お目当ての一本を買った後に何を買うべきか分からなかった人も多いのではないでしょうか。 海外ゲームサイトnintendolifeは「本当にサービスを軌道に乗せるには、ニンテンドーDSやWiiでやったようにゲーマーの輪の外側にもアピールしなければならない」と指摘しますが、正にその通りでしょう。 「ゲーマーの輪の外側」にアピールするために有効なのは、データベースとパッケージ販売、ダウンロードサービスでしょう。 ネットワーク接続に関しては、ユーザー投稿によるデータベース化が有効でしょう。 主要なOSや普及しているルーターを網羅する勢いで手順を解説していくのです。 何の知識もない人でも、解説の通りにボタンを押していくだけで接続が開通するというのが理想です。 知名度に関しては、パッケージ販売です。DSiウェアやWiiウェアをひとまとめにし、通常のソフトと並べて店頭で販売するのです。既にバンダイナムコゲームスが『ナムコミュージアム バーチャルアーケード』としてXbox LIVE アーケードで配信中のソフトとアーケードタイトルの移植版をセットにしていますが、これまでとは異なった層にアピールするのに有効でしょう。 店頭の協力を得られるのであれば、DSiウェアやWiiウェアを店頭で売ってしまえないでしょうか。本体を持ち込むことで店員さんがダウンロードしてくれるサービスがあれば、だいぶ敷居は下がるはずです。海外大手のゲームショップGameStopではユーザーが転倒でダウンロードコンテンツを購入できる自販機を検討中とのことですが、これが近いのかも知れません。 何も知れない人がパッケージ販売でDSiウェアやWiiウェアの存在を知り、最初は店員さんにダウンロードしてもらっていましたが、後に自分で環境を構築して自宅でダウンロードできるようになる……というのが理想でしょう。 現在のダウンロード配信にはステップアップがなく、「できる人」と「できない人」が二分されている感があります。 ダウンロード配信は在庫も要らずローリスクで開発できるなど送り手のメリットが強調されていますが、受け手がいかに楽に手に入れられるかがもっと考慮されてもいいのではないでしょうか。
《水口真》
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