![]() | ![]() | ![]() |
![]() | ![]() | ![]() |
2003年から毎年開催されているGTMFは、ゲーム開発のツールやミドルウェアメーカーが共催して行われているイベントで、ゲーム開発者向けのセミナーやブース展示が行われます。福岡、大阪、東京の3都市で行われ、2月に開催される福岡が最初の地となります(大阪、東京は6月予定)。
既に概要でレポートしている、バンダイナムコゲームスとガストそしてCRI・ミドルウェアによる『アルトネリコ3』の楽曲自動生成システムについてのセミナーや、GPUテクノロジーを用いたワークフロー効率化(ダイキン工業)、開発現場に画像の見える化を導入するEsPix Proの紹介(ウェブテクノロジ)、ソニーやマイクロソフトの最新技術動向、などが実施されました。
また、福岡コンテンツマーケット2010のプログラムとしてはSCEのJAPANスタジオからゲストを招いて「SCEのひみつ」と題する講演が行われました。こちらでは『みんなのゴルフ』などのプロデュースを務める池尻大作氏による定番シリーズをいかにして構築したかという話と、次世代のクリエイターを発掘するプログラムPlayStation C.A.M.P.の山本正美プロデューサーによる取り組みの紹介、実例の紹介が行われ、『勇者のくせになまいきだ』の小林陽明氏、『100万トンのバラバラ』の池田祐基氏も登壇しました。
さらに福岡のコンテンツクリエイターを支援する団体「デジタル大名2000」によるD2Kセミナーでは、デジタルガレージでTwitter事業を推進する佐々木智也氏を招いて講演が行われました。
![]() | ![]() |
SCE 左から山本氏、池尻氏、小林氏、池田氏 | デジタルガレージ佐々木氏 |
また、開会式や終了後の懇親会には福岡県の麻生渡知事も登壇していて、福岡のコンテンツ産業に賭ける意気込みが伝わってくるイベントでした。一方で展示会場とセミナー会場が大きく離れていたため、導線に不満の声も聞かれました。
福岡のゲーム産業は「福岡をゲームのハリウッドに」を掛け言葉に、九州のゲームメーカーで作るGFFや、GFFが福岡市と九州大学で作る福岡ゲーム産業振興機構などが主導し、活発な取り組みがされています。懇親会では幾つかの地元のゲームメーカーの方々とお話する機会がありましたが、厳しいと言われる現在のゲーム業界の中にあって、まだまだ元気を秘めているようでした(ある方は「人が足りない」とも)。サイバーコネクトツーの松山洋社長にも「西からゲーム業界を元気にしていく!」と力強い言葉を頂きました。
幾つかの国では産業振興の柱としてゲームメーカーを支援していこうという動きがありますが、日本における先進例として福岡・九州は今後も注目を集めそうです。