本作はフィンランドのRemedy Entertainmentが約5年の開発期間をかけたアクションサイコスリラー。
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主人公アラン ウェイクはベストセラー作家。しかし長らくスランプにあり、気分転換のために訪れた小さな町で妻の謎の失踪に巻き込まれます。悪夢のような世界で、闇の存在に襲われるウェイク。そこで書いた覚えのないアラン ウェイク著の小説「ディパーチャー」の断片を見つけていく・・・。
『アラン ウェイク』で描かれるのは華やかさと暗さの対照的な表現です。光と闇というゲームシステムの根幹要素だけでなく、ベストセラー作家だった過去とスランプに陥った今、田舎の美しい光景と夜に襲う深い闇。それが単なる恐ろしいゲームではなく、救いのあるゲームにしていて、更に明るさがあることが、暗さを強調します。
光と闇がゲームシステムの根幹を成します。ウェイクを襲うのは謎の闇の存在です。戦闘はサードパーソン視点のシューターに近い形です。ウェイクは懐中電灯と銃の2つを武器として用います。敵は光を当てることで怯み、長時間の光によって闇のベールを剥がされます。そうすると銃で物理的な攻撃で倒す事が出来ます。
長く作り込まれているだけあって、2つの武器を組み合わせる戦闘もストレスなく仕上がっています。エイムは右スティックで行い(ある程度の範囲で自働エイムあり)、LTで懐中電灯を、RTで銃を使います。
今回プレイしたチャプター1では、突如として森の奥深くに放り出されます。暗く闇に支配された絶望的な森の中で、光は救いになります(体力の回復ポイントにもなる)。山中にある小屋のラジオは軽快な言葉を放ちながらも恐ろしさを強調します。途中、仕掛けを解きながら、敵と何度も対峙しながら、険しい道を歩き、なんとか近くの施設まで辿り着く事ができました。
EASYで遊びましたが、難易度は低くはなさそうです。ただ、爽快感を楽しむホラーのガンシューティングとは一線を画します。闇の存在である敵が恐ろしいのは当然ですが、ストーリーラインやそれを包む世界がプレイヤーを孤独にさせ、恐怖を感じさせてくれます。
プレイにストレスを感じる部分はほとんどなく、最も力を入れたというストーリーとゲームプレイのにいざなわれ、先が知りたいという気持ちにさせてくれました。妻の失踪から始まるストーリー。最後に闇は晴れるのか、開発元のRemedyのMatias Myllyrinne氏に聞いたところ「自分の目で確かめて」とのことでした。5月27日の発売、期待しても良さそうです。