様々なソーシャルゲームを手がけるDigital ChocolateのリードソーシャルデザイナーであるAki Jarvinen氏は、最初のツカミはソーシャルゲームにおいても重要であると語ります。
「ソーシャルゲームのプレイヤーは、ゲームを充分試す機会のためにお金を払ったりしない。彼らの時間は貴重であり、従って開発者はバイラル的な拡散とゲームプレイそれ自体でプレイヤーを捉える必要がある」
氏によれば、プレイヤーをソーシャルゲームに捉える方法としては、3つのステップがあるそうです。それはゲームに「収容」し、友達と「同化」させ、「加速」すること。
プレイヤーたちにゲームを遊ぶために必要なツールを渡し(「収容」)、友達と共にゲームをすることに利益がある環境を作り(「同化」)、最後にプレイヤーに完全版となるゲームを提供する(「加速」)ことでプレイヤーを惹きつけられるといいます。
ただ、プレイヤーに全てを与えるだけではダメで、好奇心と不足のギャップが重要となるとのこと。
「ソーシャルゲームにおけるゲームの目標設定はマーケティング的なテクニックの影響を受けている。好奇心を煽り、プレイヤーに不足を味わわせる。
例えばゲーム内のあるフィーチャーをロックしておくようなやり方だ。
こうした好奇心と不足のギャップは、ゲームを続けさせる習慣性を作る引きとして機能する」
人為的に制御された不足(例でいえば、試したくなるようなフィーチャーを敢えてロックすること)こそが習慣性を生みだし、これこそがプレイヤーを惹きつけるということです。
ソーシャルゲームは他のジャンルより「長く続けてもらうこと」が利益に直結する仕組みとなっているため、習慣性をいかに作り出すかは重要なテーマとなりそうです。