「正直に言って、いま業界が望むもので一番順位が低いのが新しいハードではないかと思います。PS3やXbox360でいま発売されているゲームはどれも素晴らしいものです。これ以上にお金をかけて、これ以上のゲームを開発していくというやり方が上手く行くとは思えません」
また、同氏はPS3の「Move」やXbox 360の「Kinect」などの工夫や、ハードの寿命を長くしようという取り組みが、より広いユーザーを獲得する事に繋がるだろうと言います。「いま市場はどちらが上手くやるか注目しています。モーションというコンセプトはコアなユーザーだけでない広がりをゲーム機に与えるはずです」
同氏は次世代機を始める「良いタイミング」についてははっきりした返答をしませんでしたが、「新しいハードは300~400ドルの本体と60ドルのソフトを強いることになります。それを提示すべきタイミングとして今は適切ではないと考えます」と話したということです。
そして今ゲーム業界が求められるものとして「既にグラフィックはかなりの水準にきています。しかしサウンドやオーディオはどうでしょうか? まだ不完全です。ゲームプレイも必ずしも全てが満足させられる水準ではないと思います。これからはグラフィック以外の面で映像や映画が実現するような感情をゆり動かすようなエンターテイメントに磨いていく事が重要ではないでしょうか」とコメント。テクノロジーの進化だけでない方向性を指摘しました。
関連リンク
編集部おすすめの記事
ゲームビジネス アクセスランキング
-
【CEDEC 2014】知られざるアプリ大国、フィンランドのゲーム産業を歩く~新清士氏によるカジュアルゲーム視察報告
-
今週発売の新作ゲーム『新サクラ大戦』『CONTROL』『SAMURAI SPIRITS』『Ghostbusters: The Video Game Remastered』他
-
ソニックファンの少年、ハリネズミを飼う権利を勝ち取る
-
カプコン「次世代ワールドホビーフェア'09 Summer」、流星3全国大会、モンハン3体験などが!
-
USJのVRジェットコースター「XRライド」がヤバ過ぎる…レールのない空間を走り、前振りなく急落下する
-
『逆転裁判』は如何にして産まれたのか、江城元秀氏と巧舟氏が語る――『逆転裁判』特別法廷セミナーレポート・前編