鈴木氏はインタビューの中で、「『シェンムーIII』のコンセプトは既に存在する」と笑い混じりに告白。『シェンムーI』や『シェンムーII』では、ゲーム中のダイアログ(会話テキスト)の8割が主人公の二人を除いた脇役のセリフで、外の世界に広がりを持たせていたそうですが、反対に『シェンムーIII』ではメインキャラクターの内面を掘り下げており、特にヒロインのシェンファのセリフが大部分を占めるとのこと。
さらに同氏は深みを持ったダイアログの一例を紹介。主人公の二人が家で過ごすシーンでは、シェンファがお茶とコーヒーのどちらを飲みたいか涼に聞いたり、「川を渡る際に猿か猫か犬か鳥のどれか1匹を置き去りにしなければならない。あなたなら誰を置き去りにする?」といった心理的な質問を次々と投げかけてくるのだとか。
そうした様々な質問に対してプレイヤーが選んだ回答はゲーム内で記録され、他のキャラクターとの関係に影響を及ぼしていくとのこと。但し、こうした設定はあくまでアイデア段階のもので、実際にゲームとして出来上がっているわけではないようです。
一方、鈴木氏は「『シェンムー』第1作目をリメイクするとしたらUnreal Engineを使うか」との別の質問に対し、「現在はUnreal Engineを含め様々なゲームエンジンの選択肢がある」とする回答をした上で、「ビジュアルを強化する利点はほとんどない、私ならプログラマーにラーメンは3分で冷めるようにと指示する」などと述べています。