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Area/CodeのKati London氏 |
「Hyperlocal Game Design: Connecting Social Currency to Real World Currency」と題された講演では最近ジンガが買収したことでも注目を集めたニューヨークのデベロッパーArea/CodeのKati London氏が、ジョージア州メイコンという街で行われたゲーム性を取り入れた地域通貨「メイコン・マネー」の取り組みについて語りました(同社はビデオゲームだけでなく、こうしたリアルな取り組みも行っているようです)。
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メイコン・マネー |
「メイコン・マネー」はメイコンの大学周辺だけで使用できる通貨です。いわゆる地域通貨で、こうした取り組みは日本の地方でも多数の事例があります。「メイコン・マネー」が変わっているのは、ゲーム性を取り入れている事です。それをコテに、地域の活性化や結びつきの再構築を図っていくことを目的としています。
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様々な場所でゲットする | 相方を見つけて換金 |
普通の紙幣に似たデザインの「メイコン・マネー」は2つ合わせることで効力を発揮します。1枚が手元にあるとすると、常に片割れを誰かが持っているということです。その人を見つけて一緒にお店に行くと、書かれた額面で買い物ができます。「メイコン・マネー」は地域の行事やウェブサイトでの抽選で手に入ります。片割れを探すのがゲーム性でありソーシャル性なわけです。
取り組みはある程度上手くいっているようで、昨年10月からスタートして1月までに16000ドル相当の「メイコン・マネー」が発行され、ソーシャルネットワーク、ウェブサイト、リアルイベント、集会などを通じて自分とマッチングする人を探すという動きが活発に行われているそうです。講演では、こうしたきっかけが無ければ出会わなかったであろう世代の離れた人たちの紹介もありました。同地は大学の街であり、学生と地域の人々、地域のビジネスを繋げることで活性化が図れているそうです。
少しの工夫が地域通貨をとても楽しく、かつ強力なものになる。Gamificationの一つの好例と言えそうです。