癌などの外科手術は、無菌領域で行われるため、執刀医はキーボードやマウスを操作して、患者の画像を確認するといったことができなかった。そこで、手術室のコンピュータにゲーム機を接続し、それを身振りで操作するだけで、患者のスキャン画像を確認できるようにした。こうすることで、スタッフは患者の無菌領域を離れずに、MRIやCTスキャンの画像を視認し手術を続行できる。
サニーブルック・ヘルス・サイエンス・センター(Sunnybrook Health Sciences Centre)は、専門の医療スタッフとボランティア1万人以上を擁し、毎年100万人の患者を治療する医療機関。サニーブルック・オデット癌センターの腫瘍外科医のカルバン・ロー医師は「これはまさに手術室の魔法です」とのコメントを寄せている。同システムの操作の模様は、YouTubeにて動画として公開されている。