まず意気込みについて「今回は、他の誰の手も加えさせたくない、声以外のことは全部やろうという気持ちで作りました」と語った山岡氏。『サイレントヒル』や『ビートマニア』シリーズを手掛けてきた同氏。グラスホッパーに加わって初の新作が『シャドウ オブ ザ ダムド』となります。須田氏も「元々僕は山岡のファンなので注文を付けることも殆どありませんでした。音楽だけを聞いても楽しめるものになっています」と山岡氏の貢献を絶賛していました。
「いつも以上に力を入れて作った」という本作の楽曲は実に260曲にも上ります。「ゲームはインタラクティブなものなので、遊ぶシチュエーションによって音楽を変える工夫をしています」(山岡氏)とか。プレイヤーの戦いに応じて場面を盛り上げてくれそうです。
楽曲のスタイルでは「日本人にしか出来ない物作りは譲れないポイント」(山岡氏)ということで、和太鼓を使った楽曲もあるそうです。これは三上氏もお気に入りの曲になっているそうです。「ただ、もちろんそれだけでは芸がないので、色々なスタイルの楽曲に挑戦しています」とのこと。その一部は山岡氏や須田氏が結成するバンドで東京ゲームショウで披露するとのこと。楽しみです。
話題は英国のパンクバンド「ザ・ダムド (The Damned)」とのコラボレーションに。『シャドウ オブ ザ ダムド』はこのバンドに影響を受けたというのは言うまでもありませんが、このタイトルの発表時。ザ・ダムドのドラマーから"何か一緒にやりたい"という打診があったそうです。それに対する山岡氏の返答は"僕をメンバーに入れて下さい"という思い切ったもの。紆余曲折あったそうですが、最終的には受け入れられ、曲を書いてロンドンに飛んだそうです。山岡氏はこれを「エグザイルのメンバーに入るようなもの」と表現。奇跡のコラボレーションと言っても良いでしょう。楽曲はゲームに収録される予定。
続いては主人公ガルシアの相棒で頭蓋骨のジョンソン役を演じた我修院達也さんが登場。個性派の「怪優」として知られる我修院さんですが、頭蓋骨のキャラを演じたことについて「僕が声をあてるのは大抵人ではないことが多いので嬉しいです」と気に入った様子。須田氏らも「ジョンソン役には我修院さんしかいない」と考えての起用だったようです。
レコーディングではさすがの集中力を見せ収録は夜10時まで続いたそうです。また、「音楽だけでなく色々な楽しい話を現場ではさせていただいたのですが、即興で詩を書いてそれに曲をつけてもらったんです」と山岡氏。ラップで山岡氏の詩を歌う我修院さんは必聴。ぜひゲームの中で!
残念ながら会場には集まれませんでしたが、主人公のガルシア・ホットスパー役は浅野忠信さん、ヒロインのポーラ・ウェリントン役は栗山千明さん、フレミング役は吉田鋼太郎さん、そのほか、嶋田久作さん、田口トモロヲさん、廣田行生さんらが参加しているそうです。
栗山さんはビデオレターで「妖艶な可愛さだけでなく、狂気を思わせる部分も頑張って演じました。ストーリーも映画のように楽しめるゲームです」とコメント。浅野さんは「初めてゲームのキャラクターを演じさせていただいて、街中でゲームファンの方から"ガルシアをやって下さい"と言われるのが夢です」と話していました。
最後に登壇者それぞれからメッセージがありました。
「とってもスタイリッシュなゲーム。ぜひ発売を楽しみにして欲しい」(我修院さん)
「声優さんが凄く豪華で、日本版は単なるローカライズ版ではありません。期待していてください」(山岡氏)
「3年半も携わってきたゲームで、単にスタイリッシュではないゲームになりました。遊んで楽しく、買って損のないゲームを作ったつもりです」(三上氏)
「とにかく凄いゲームを作ろうと走ってきて、出来上がったものは最高の自信があります。世界最大のゲームメーカーであるEAや三上さんのサポートのお陰で、楽しいだけじゃなく、地獄という楽しい愛すべき世界に浸れるゲームになりました。胸を張って送り出せるゲームが作れました。期待していて下さい」(須田氏)
イベントではゲーム中に登場する日本酒や、コラボレーションで用意したTシャツなども展示。9月22日の発売に向けて盛り上がりを見せていきそうです。
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