午後からは「Smartphone中国市場の可能性」と題したセッションが実施。同日付で発表された、中国Tencentが本日から導入した、「GREE Platform」と仕様を共通化した「Tencent Wireless Open Platform for Community」について、TencentのGeneral Manager of Wireless Game Product DepartmentであるDavid Guo氏が補足しました。
Tencentは時価総額で400億ドル、ユーザー数で世界3位のインターネット企業です。ユーザー数は6億5000万人で、グリー(およびmig33、OpenFeint)の1億8000万人を合わせると、仕様の共通化により8億人以上に向けたプラットフォームが誕生することになります。
昨年から業務提携し今回のプラットフォームの仕様共通化に先立ち、4月から相互の優良コンテンツの導入を始めています。Guo氏は資本提携にも期待を示しました。
共通化された仕様は開発者向けサイト(http://Open.3g.qq.com)にて公開。当初からフィーチャーフォンとスマートフォンに対応します。
Guo氏は「デベロッパーが開発と運営のみに専念できる環境を構築したい」と述べ、様々なサポートを提供していくことを明らかにしました。コンテンツ最適化へのアドバイスやデータ分析、翻訳やデバッグ、プロモーションのサポート、必要であればサーバー環境やクラウド技術のサポートも行います。
収益配分は示された図によればグロスの25%。約40%がキャリア課金手数料として徴収されるという中国特有の事情もあり、他のプラットフォームと比べると低い水準ですが、それでも中国国内のデベロッパーよりも有利な料率が提供されることになります。Tencentが約20%、グリーが約5%という取り分になるようです。入金はグリーを通じて行われるとのこと。リードタイムは2ヶ月以内になると話していました。
今回はコーエーテクモ、タイトー、コナミがTencentのプラットフォームに参入することが明らかになりました。提供開始は年内になりそうです。
中国でのモバイルインターネット市場は爆発的に拡大していて、スマートフォンの所持数も2012年末には9000万台に達する見通しです。Tencentではプラットフォームの拡大を目指して、100億元規模のテンセントファンドも活用し、1年以内に100社以上の開発をサポートしていきたいと意気込んでいるようです。
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