展示会の街、ケルン。そして大聖堂の街、ケルン。そのケルンメッセは東京ゲームショウの行われる幕張メッセと同じくらいの規模の会場で、gamescomはそのほぼ全てのホールを用いていました。ですから、非常に広いスペースを使い、各ブースもゆったりとした作りになっていました。
gamescom 2011は5日間のうち初日がビジネスデイとなっているほかは全て一般の来場者を受け入れています(入場料は10ドルほど)。一般日はかなりの混み合いを見せることから、ビジネス来場者と一般来場者でブースを分けています。
出展各社は双方にブースを構えて、ビジネス向けにはプレス対応やビジネスミーティング(主には年末商戦を睨んでバイヤーとの商談)を行っていました。ビジネスブースは計4ホール設けられていて、一般ブースよりも大きいのではないか、という会社も見られました。一般ブースは派手に、ビジネスブースは質素ながらも小さな部屋を沢山用意するという作りです。
B2CとB2Bを両方視野に入れた展示会としては理想的な方法で、GDC Europeを併催することも含めて、かなり見習う点はあるのではないかと感じました。
EUの盟主的な存在であるドイツで行われるgamescomには欧州全体から多くの来場者があります。そのため国際色豊かで、ドイツでは基本的にドイツ語が用いられますが、会場は基本的に英語が使われているというのは面白かったです(開発者のプレゼンなども全て英語)。街全体も展示会の街ですので、そうした来場者に慣れている雰囲気を感じました。
出展されているタイトル自体はどうしてもE3と被ってしまう部分は多いものの、年末商戦に向けて実用的な商談の場、試遊の場として、そしてこの地域に対して様々な発表を行う場としてgamescomはかなり良いポジションを確保していると感じました。
来年の開催も発表されていて、ここケルンにおいて2012年8月15日~19日の開催となります(お盆は飛行機が高いから避けて欲しいのですが・・・)。それではまた来年!