■マリオに名前が無かった
これは有名なはなしですね。当時、マリオはまだ名前が無く「ジャンプマン」や「ミスタービデオゲーム」という”あだ名”で呼ばれていました(ドンキーコングとレディは既に名前がありました)。操作方法の書かれた紙では、マリオは「プレイヤー」と記されています。なお、「マリオ」の名前が使われたのは『ドンキーコングJr.』からです。
■マリオの指が4本
ファミコン版のパッケージのマリオをよく見てください、マリオの指が4本なのです。これはドンキーコングも同様。アーケード版のイラストや、当時のフィギュアを見ても、マリオの指は4本となっています。
■アーケード版はステージが1つ多い
ファミコン版だとステージは3つでクリアとなりますが、アーケード版はステージが1つ多いのです。アーケード版は「25m」「50m」「75m」「100m」というステージになっており、そのうち「50m」にあたるステージがファミコン版ではカットされています。このステージはGB版で体験することができます。
■アーケード版は2種類ある?
アーケード版には、2種類のバージョンがあります。それを見分けるポイントはステージが表示される場面のメッセージ。この英語で出るメッセージが「HOW HIGH CAN YOU TRY?」と「HOW HIGH CAN YOU GET?」の2種類があるのです。「~TRY」が初期出荷バージョンと言われており、簡単にステージクリアできてしまう裏技ができます。
■任天堂以外のハードにも移植されている
マリオは任天堂のハードにしか出演しないイメージがありますが、当時はパソコンや他社ハードにもライセンスを得て移植されていました。ちなみに、初めて家庭用ゲーム機に移植されたのはファミコン版ではなく、1982年に発売されたゲーム機「コレコビジョン」です。
■『Donkey Kong Classics』というゲームがある
こちらはファミコン版『ドンキーコング』と『ドンキーコングJr.』がセットになって発売された、NES用(海外版ファミコン)ゲーム。1988年に北米で、1989年に欧州で発売されました。こちらも日本ではお目にかかれなかったソフトです。
■アーケード版は『ドンキーコング64』で遊べる
1999年にニンテンドウ64用の発売された『ドンキーコング64』。このゲームである条件を満たすことで、アーケード版が遊べてしまうのです。あの筐体も登場します。ファミコン版は『どうぶつの森』等でも遊べますが、アーケード版が移植されたのは今のところこのゲームだけとなっています。
■『Donkey Kong Original Edition』というゲームがある
ファミコン版に、失われた「50m」のステージを追加してオリジナル版に近づけたゲーム。昨年末に海外で発売されたスーパーマリオ25周年仕様Wiiにインストールされていました。国内版は特別仕様の『スーパーマリオブラザーズ』でしたが、海外ではこのゲームがインストールされていたのですね。残念ながら、国内での配信は今のところ予定されていません。
如何だったでしょうか?登場から30年経った今でも遊ばれている『ドンキーコング』。その裏にはたくさんのヒミツがあったのです。ほかにも、まだまだヒミツがあるのかもしれませんね。
遊んだことがない人は、この機会にWiiのバーチャルコンソールで遊んでみてください。
■著者紹介
kikai
『スーパーマリオブラザーズ』と一緒に生まれたマリオゲーマーであり、マリオグッズコレクター。マリオのことなら何でもお任せの「マリオ博士」。フリーライターとして活動中。インサイド以外にも雑誌「ニンテンドードリーム」などでも執筆。
ウェブサイト: ALL SUPER MARIO
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