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3DSで新たな狩り、はじまる・・・『モンスターハンター3(トライ)G』

累計販売本数1900万本を超える『モンスターハンター』シリーズ最新作『モンスターハンター3(トライ)G』が、12月10日にニンテンドー3DSで発売されます。

ゲームビジネス 開発
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ピッ。

「急ですいません、明日『モンスターハンター3(トライ)G』をプレイしにカプコンへ向かえますでしょうか?」

目が覚めて布団をまさぐるとゴツンと手にあたった携帯。ボタンを押すと液晶から放たれる光で目が眩み、視点が定まらないままにメールを見てしまったようだ。そしていつものように規則正しく携帯の電源ボタンを押し、放り投げては目をつむる。あと少しだけど、3分が経ったころ……。

ガバッ。ピッ、ピッピピピピピピピピ。

超人的な早打ちで返事をして、行ってきましたカプコンへ!


■みんなが待ち焦がれるタイトル『モンスターハンター3(トライ)G』

いよいよニンテンドー3DSで登場する『モンスターハンター3(トライ)G』


『モンスターハンター』シリーズは累計販売本数1900万本をいまもなお更新し続ける、圧倒的存在感を放つシリーズの新タイトル。プレイヤーはしっかりとしたエキゾチックな顔つきとガッチリとしたマッスルな肉体を持つハンターとなり、雄大な自然が広がる世界で多種多様なモンスターを狩猟していくことになる。

きっと発売直前の今頃は、全国のハンターたちがいまかいまかと待ち焦がれすぎていったん落ち着きを見せながらも心の奥底では狩猟魂を熱く滾らせ“モンハン休暇”を取りたい、ぐらいのところであろう。モチロン私もその一人であるため、今回の事前プレイには早いクリスマスプレゼントかと思ったほどだ。

さっそく編集Aと共にカプコンへ。手短に話しを済ませ、私と編集Aはニンテンドー3DSを受け取った。プレイできる時間は1時間と限られているからだ。なお、今回はお願いをしてマルチプレイをメインに体験させてもらった。なんといっても今作はニンテンドー3DSという携帯機での発売、顔を合わせて狩猟する楽しさには『モンスターハンター』シリーズの醍醐味があるからである。


■これがニンテンドー3DSでの『モンスターハンター』だ!



画面を見るとそこにはタンジアの港が映っていた。ここがマルチプレイ時にハンターたちが集う拠点となるそうだ。ここで注目したいのが、装備をオンライン上であるタンジアの港にいながら変更できる点だ。今作までは装備を整えてからオンライン上に出入りしていたため、狩猟するモンスターによって武器を変更するハンターにとっては繰り返していたエリア移動がなくなり、嬉しい仕様である。

まずは操作に慣れるということで、孤島のフィールドへ。実をいうと、『MH3(トライ)G』の発売に合わせてニンテンドー3DSを購入する予定のため、ニンテンドー3DSは数えるほどしか触ったことがない。少々不安だったのだが、左手はスライドパッドで移動をする感覚に合わせて、ハンターが持っている太刀がXボタンで踏み込み斬り、XボタンとYボタン同時押しで斬り下がりが発動したので、これまでのシリーズとの操作感と同じで安心した。安心したと言うよりは、操作がそのままだったので驚いたというほうが正しい。



『MH3(トライ)G』といえば水中での狩猟。水中にひそむモンスターに、ハンターも水中で武器を手にし挑むのだ。水中にザブンと飛び込み、カメラの視点を下に向けて移動すると潜ることができる。水中は3Dの奥行きがよく体感できて面白い。奥に小型モンスターがいると、どこまで泳いでいけるのかがわかるという利点もある。動作がゆるやかになる水中ではぜひ3Dをオンにして狩猟を楽しんでほしい。

「ジャーン」

耳慣れた、大型モンスターに発見された時の効果音が聞こえる。とにかく慣れるために操作まわりをいろいろ試していた私だが、編集Aはというとフィールドを走りまわり大型モンスターと対峙していた。う、うらやましい。


■ブラキディオスの洗礼を受けて

超手強い、ブラキディオス


いよいよ狩猟にうつる。まずは今作で初登場となる「砕竜 ブラキディオス」という大型のモンスターを狩猟することになった。やったー!!

しかしこれはG級クエスト。かんたんに説明するとクエストはおおまかに下位、上位、G級の3種類が存在する。G級は頂点に君臨し、そのG級にいきなり挑むという話である。匠レベルの立ち回りが要求されるため、これは早々にやられて続きは製品版でということなのかと勘ぐってしまう。

太刀片手剣


狩猟で使用できる武器は全12種。シリーズを通して登場したすべての武器が使用可能だ。私はリーチが長く素早く扱える太刀、編集Aは小回りがききガードもできる片手剣で挑むことになった。編集Aは話を聞くとシリーズをプレイしていたそうで、私も『モンスターハンターポータブル3rd』ではダウンロードクエスト以外はすべてクリアしているのでどこかで討伐できるんじゃないかという淡い期待があった。

緑色の爆発性物質を身に纏い、登場したブラキディオス。荒々しく身を振り、点々と地面に緑色の粘菌をつけていく。スキを見て斬りつける。ここだ、そこだ、てやんでいどうだ!そうした次の瞬間、私は出発地点となるキャンプに佇んでいた。

私:ああ!

思わず声を上げてしまう。防御力が著しく低いと、力尽きることは突然やってくるからだ。その反応に笑う編集A。

「タタンッ」

次に誰かが力尽きたことを知らせる効果音が会議室に響いた。編集Aである。メンバー内で3回力尽きるとクエスト失敗となるため、緊張が走る。

私:ちょっと観察してみましょうか!
編集A:そ、そうですね!

観察してみるとブラキディオスが地面へとつけていった緑色の粘菌は、黄色、オレンジ、赤色と変化していき最後には爆発することがわかった。とはいうものの動きが素早くて紙のような防御力ではちょっと近づくのが怖い。

プレイ中は集中して言葉を発しない編集Aだが、やることはやる男である。私も落とし穴の向こう側に移動し、ブラキディオスをおびきよせ、落ちた!落とし穴にかかることが判明して私のドキドキとワクワクがさらに高まっていく。

「タタンッ」

編集A:ああ!

つ、強い・・・


つ、強い・・・

身動きが取れないブラキディオスを見て我慢できずに攻撃を仕掛け粘菌の爆発に巻き込まれたた男が、この編集Aである。ブラキディオスはトリッキーで強いということしかわからなかったが、この短い時間で編集Aも力尽きると思わず声を上げる同士だということがわかって嬉しかった。


■パネルカスタマイズでさらに狩猟がしやすく

私:次のクエストはロアルドロスがやりたいのですが!!

ロアルドロス


ロアルドロスは比較的ゆったりとした攻撃パターンのため、太刀でもしっかり狩猟することができるだろうと踏んだのだ。

ロアルドロスを発見して、編集Aとともに水中であってもサクサクと攻撃を当てていく。さっきのブラキディオスより、段違いに攻撃をするタミングが増えたのでそれに合わせたカメラワークも頻繁となる。

タッチパネルを好みでカスタマイズできるようになった


ここで下画面タッチの登場だ。下画面のパネルは6つに分割され、カメラやアイテム調合などのパネルを自由にはめ込むことができる。

パネルの右側に十字ボタンをセットすれば、忙しかった移動とカメラの操作が両手で行えるようになる。さらに、タッチスクリーンの十字ボタン自体を拡大縮小したり移動したりすることができるので、手の小さい人も十字ボタンを右側にずらせばパネルを操作しやすくなるだろう。

ほかにも上画面を広く使いたいのならステータス、マップ、アイテムポーチも下画面に移動してしまえばいい。このパネルカスタマイズはマイセットとして3セットまで登録できるので重宝することになりそうだ。

タッチスクリーンの使い始めは攻撃をやめ、ついつい買いたてのスマートフォンのように人差し指で操作してしまったのだが、10分もすれば左右の親指はカバディのように器用に動くのだから不思議である。


■初心者も玄人も大助かりのターゲットカメラ

私:ペイントボールは私が!

編集A:お願いします!

プレイが長くなるにつれ言葉を交わすことも多くなる。他のプレイヤーにもモンスターの居場所がわかるようにペイントボールというアイテムをモンスターに投げようとするが2回もミスってしまった。

私:こんな時に役立つのはこれだ!

下画面にあるターゲットカメラをON状態にすると、Lボタンでカメラリセットするだけで必ず大型モンスターのほうにカメラが向くようになる。しかも、センターにだ。これを使えばペイントボールはもちろん、タル爆弾の起爆や、毒ナイフを当てることも容易になる。

同時狩猟クエストの時にはターケットカメラのアイコンが増え、選択してタッチすることでどのモンスターをセンターに捉えるか決められるそうだ。


ここで約束の1時間が来てしまい、ロアルドロスに製品版で再会することを誓った。そしてカプコンをあとにした編集Aと私はというと、すっかりモンハン話しで盛り上がる。初めましての人とも、狩猟することでグッと距離が近くなるのがこのシリーズの好きなところである。

『モンスターハンター3(トライ)G』はいよいよ12月10日発売。価格は5,800円(税込)となっています。

(レビュー:きゃんこ)

(C)CAPCOM CO.,LTD.2009,2011 ALL RIGHTS RESERVED.
《冨岡晶》
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