B級ホラー好きの筆者、グロ耐性もばっちりです。というわけで今回は18歳以上対象の『PREMIUM EDITION』をプレイしました。
■セクシーでカワイイ女の子がゾンビを倒しまくる!
主人公ジュリエットは「サン・ロメロ高校」に通う高校生です(この時点でゾンビファンは歓喜すること間違いなし!)。健康的でセクシーなボディとツインテール、チアリーダーのコスチュームが文句なしにカワイイ。そんなカワイイ子がチェーンソー振り回してゾンビをぶっ倒しまくるなんて、男子でなくても悶えます。
「スカートの中を覗かないでね!」というセリフは”ふり“と判断した筆者、早速右スティックで視点を動かしてスカートの中を覗き込みました。すると手で隠そうとする仕草をして、これまたキュートでございます。中が見られなくて残念!とお思いの皆様、大丈夫です。アクション中やチェーンソーで道を切り開かなければならない場面では、とってもセクシーなポーズをしてくれますよ。
また、特定のエリアではポールダンスをしながらチェーンソーを振り回すアクションをすることが可能。これがもう大変セクシー。斬られるゾンビもこれなら本望でしょう(笑)
■ゾンビを倒すことに集中できる
ジュリエットの基本アクションはチアアタックとチェーンソーアタックです。昨今のアクションゲームは武器の耐久度やプレイキャラのスタミナなど、現実的なシビアさが盛り込まれていますが、『ロリポップチェーンソー』はとにかく自由にキャラクターを動かすことができるという印象。「ゾンビを目の前にしたらとにかくざくざく斬りたいんだ!」という欲求をストレスなく叶えてくれる感じです。
■エグいはずなのにポップ☆
銃で撃つならまだしも、ゾンビをチェーンソーでメッタ斬りするなんて・・・!軽くトラウマになる表現が飛び出すのではと身構えていましたが、チェーンソーの軌跡がレインボーだったり、ピンクのハートやら星やらがキラキラと飛び散ったりするのでこれっぽっちもエグさを感じませんでした。むしろすがすがしいまでにポップ!体力ゲージもロリポップ、回復アイテムもロリポップ、徹底したポップさです。
ゾンビのみなさんも「おなかへったー」とか言いながら襲い掛かってくるのでなんだかとってもお茶目。ただ徘徊するのではなく、人間だったころの特技を活かしてアグレッシブな攻撃をしてきます。
ゾンビ出現エリアでは倒すべきゾンビの数がアイコンで表示されるので、どこからゾンビが飛び出してくるかわからない恐怖感はありません。終始ポップにゾンビ狩りにいそしむことができます。
ボス戦はさすがに血が飛び散り残酷表現MAX!という感じなのですが、トドメのチェーンソー攻撃が決まった瞬間が爽快すぎてそれすらも気にならなくなります。慣れって怖い!
ちなみに、ゲームを始める前に「ZAKUZAKU Ver.」(キラキラエフェクト+血の表現あり)と「KIRAKIRA Ver.」(血の代わりにキラキラエフェクト表現)の2のバージョンが選べます。どちらもプレイしてみたのですが、筆者は断然「ZAKUZAKU Ver.」がオススメです!ポップな画面に赤色がスパイスになってむしろ丁度いい(笑)。グロ耐性ない人でもこれならきっと大丈夫です!
■コンボが楽しい!
ゾンビを倒したり生存者を救出したりして手に入れたメダルはステージの至る所にあるショップで使用可能です。ショップでは回復アイテムやコスチュームやコンボ技を購入することができます。
ゲーム開始時はチアアクション+チェーンソーアタック、という基本の動きしかできませんが、コンボ技を購入するとより強力かつ広範囲の攻撃を与えることができるようになります。一撃で複数の敵を同時に倒すと「スパークルハンティング」となり、より多くの報酬をゲットできるので狙っていくべし!普通ゾンビに囲まれたらめちゃくちゃ怖いはずなのに、「報酬ゲットのチャンス☆」と思ってしまうから不思議です。
個人的にグッときたのが「股裂き」。チアジャンプでゾンビの頭上をジャンプし、すかさずチェーンソーをゾンビの股から上に斬り上げて真っ二つにする攻撃方法です。ドSな攻撃ですごく痛そうなのですが、これが決まるとかなり快感!何やら新しい自分に目覚めそう・・・。
■多機能万能チェーンソー
ゲームを進めていくと、チェーンソーを2つのフォームに変形できるようになります。チェーンソーを地面に突き刺して高速移動する「チェーンソーダッシュ」、遠くのゾンビを攻撃できる「チェーンソーブラスター」、どちらもゾンビ退治に効果的です。
チェーンソーブラスターはシューティング的な要素があるため苦手な人もいるかと思います(筆者もそのひとり)。ブラスターを使わなければならないシーンで詰みそうになりましたが、自動ロックオン機能があるので慣れれば楽しくなります。爆弾を身体に巻きつけたゾンビを撃つと爆発で周りのゾンビも一掃できて実に爽快!
■恋人ですか?いいえ、武器です。
本作のポップさに彩りを添えているキャラクターがジュリエットの恋人・ニックです。なぜか首だけ。もうその時点でシュール以外の何者でもないのですが、振り回して敵を攻撃したり、貯金箱のようにシェイクしてメダルを放出したり、銃の弾みたいにゾンビに撃ったり、もうやりたい放題(笑)ゲーム中のジュリエットとの掛け合いも面白くて、首だけなのに悲壮感ゼロ。こんな理不尽な扱いを受けても耐えるニックがけなげすぎてたまりません。
ついでにジュリエットの家族もみんな個性的でかなりキャラクターが立っているのですが、みなジュリエットのことをとても愛していてはからずも心が温かくなりました。さりげなく家族愛が描かれていてニクいですね。
(やっていることはゾンビハントだけど)
■ミニゲームが鬼畜
ゾンビ倒しに慣れてきたあたりで、ミニゲームに勝たねば先に進めない場面に遭遇します。これがなかなか鬼畜。ゾンビ倒しがポップな分だけ、ミニゲームの難易度に心が折れそうになります。とはいえゾンビとミニゲームで遊ぶ機会なんてめったにないので(笑)コンテニューしつつ何度もトライ。チェーンソーの新しい機能を試す場でもあるのでチャレンジ精神が煽られます。
■洋楽ファンにはたまらないBGM
ゾンビゲームと言えば恐怖感を高揚させるBGMが特徴ですが、本作はBGMすらもポップ。全体的な雰囲気が「80年代のアメリカ」なので、BGMも80年代のポップシーンを彩ったロック・ヘビメタ・ハードコア・エレクトロなどの雰囲気を持っていて、個人的にはかなりツボ。ステージ攻略中はこれらの曲をプレイリストに登録してBGMにすることができるので、終始タテノリでテンポよくプレイすることができます。
また、ライセンス曲も洋楽ファンにはたまらないラインナップです。超クールなJoan Jett and the Blackheartsの「Cherry Bomb」や、おなじみThe Chordettesの「Lollipop」(頭から離れなくなります!)、チアリーダーと言えばToni Basilの『Mickey』は外せませんね!LADY GAGAやBLACK EYED PEASなど数々の大物アーティストのリミックスを手がけ、米グラミー賞では5部門にノミネートされ3部門を受賞したSkrillexの「Rock ‘N’ Roll (Will Take You To The Mountain)」も収録されているから驚き!
個人的に一番燃えたのがDead or Aliveの「You Spin Me Round (Like a Record)」。この曲でゾンビをなぎ倒す日がくるとは・・・!感無量。
■コスチュームがエロカワイイ
ショップではコスチュームを購入することができ、ステージ選択画面の「ジュリエットルーム」で着せ替えることができます。チアガールの衣装がすでにセクシーでたまらないのですが、たまにはホットパンツでイメチェンもアリです。全体的に露出度高くてエロいコスチュームが揃っています。キューティーウエイトレスがとってもカワイイのですがやっぱり値段はお高め。コスチュームのためにプラチナメダル集めにも力が入ります。
■ホラーというよりは爽快アクションゲーム!
表現自体はエグいのですが、テンポの良いアクションとBGM、ポップなエフェクト、キャラクターたちの漫才みたいな掛け合いが面白くて、ホラーというよりは爽快なアクションゲームという印象を受けました。アクションのコンボもボタンの組み合わせなので難しくなく、ホラーゲームやアクションが苦手な方でも爆笑しながら楽しめると思います。ゾンビもカワイイ女の子もアクションゲームも好きな筆者にとっては「待ってました!」な内容のゲームです。
各ステージクリア後にスコアとゾンビハンターレベルが表示されるので、やり込み系の方はランキング上位を狙うのもアリです。目標としてジュリエットのパパのスコアが表示されるのですが、これを超えるのはなかなか至難の業。ゾンビハンターの道は険しい!
『ロリポップチェーンソー』は、6月14日に発売予定で価格は7,980円(税込)です。
~編集部よりお知らせ~
『ロリポップチェーンソー』は2バージョンでの発売となっています。ゲーム内容自体に差はありませんが、「PREMIUM EDITION」(数量限定版発売)には豪華コンテンツが収録されています。
PS3/Xbox360版で異なるパッケージ、日本語・英語音声切り替え可能、限定コスチュームが多数収録された「PREMIUM EDITION」(CERO Z指定)
バイオレンス表現が苦手な方向けの通常版(CERO D指定)
(C)KADOKAWA GAMES / GRASSHOPPER MANUFACTURE
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■著者紹介
みかめゆきよみ
ゲーム好き、日本史好きの漫画家兼フリーライター。
ゲームはジャンル問わずなんでもござれ。難しければ難しいほど燃えるドMゲーマーです。
歴史・ホラー漫画、歴史コラム、イラストなど雑多に活動しています。
サイト「車輪の真上」
http://zwei.lomo.jp/syarin/