■360度の恐怖!
本作はカプコンの若手クリエーターたちが開発したゲームです。主人公のニックはなぜか毎晩ゾンビや宇宙人といった“訪問者”の襲撃を受けまくります。これを阻止し、朝まで部屋を守り抜いたらゲームクリアです。
訪問者は窓やドアや壁を破って侵入しようとします。トンカチで窓にバリケードを打ち付け、ドアにチェーンを巻き付け、壁の穴を塞いでこれを撃退します。
訪問者の侵入口は360度全方位。フリックや「90度回転」ボタンをタッチしながら、どこから現れるかわからない侵入者に備えます。
■多彩なタッチアクション
タッチアクションには様々なバリエーションがあります。窓のバリケード張りはクギ部分をタッチ連打で打ち込んでいきます。Aボタン連打のような感覚です。ドアはドラッグ操作で左右3カ所のリングにチェーンをひっかけます。かける場所は毎回違うのでよく見極めなければなりません。ステージが進むとボルトをクルクル回すなど、操作のバリエーションも増えていきます。
「THEY are COMING!」と画面に表示されると複数の訪問者が一気に襲いかかってきます。侵入口には耐久度があるので、これを突破されずに全ての敵を撃退しなければならずとてもスリリング!1箇所でも侵入されたらゲームオーバードなかなかシビアです。うまく回避したのちはしばしの空白時間が訪れるので、この間にがっちりバリケードを張ることが肝心です。
■特殊な訪問者の撃退
レベルがあがると特殊な訪問者が現れます。目を部屋の中に伸ばしてくる宇宙人みたいなタイプ、放火してくる鬼みたいなタイプ、目からビームを放ってくるやつもいます。特殊な訪問者には目つぶしや消火などのアクションで対処する必要があります。
難易度があがるとこの“防御アクション”と“撃退アクション”の組み合わせ複雑になってくるので、判断力や操作スピードが試されます。
■ホラーっぽいけどコミカル!
一見するとホラーゲームのようですが、キャラクターはとてもコミカル。訪問者の突然の来訪には驚かされますが、デザインはどこか憎めません。主人公のニックはプレイヤー以上にビビってくれます。飛び上がってビビる姿はなんだかとてもカワイイです。ベタなハート柄のパジャマもたまりません。しかしそんなニックは結婚を控えた身(リア充め!)「俺この夜を越えたら結婚するんだ・・・」死亡フラグを立てたニックの行く末はいかに(笑)
■追加モードで楽しめる
ステージをクリアしていくとエクストラとして「エンドレスモード」「タイムアタックモード」「グローリーモード」が解禁されます。
「グローリーモード」はパワーアップアイテムの「ゴールデンハンマー」を常に持った状態でのプレイ。途中でサンタが侵入口の耐久度を回復するプレゼントを差し入れしてくれるのですが、なんだか妙に楽しげで、この修羅場になんて不謹慎な!と笑ってしまいます。
「タイムアタックモード」は10体の訪問者を撃退したタイムを競うもの。よりスリルを求める方には「エンドレスモード」がオススメです。
■短いけれど、やり込める
本編は全19ステージ、1ステージ1分~2分強とボリュームは少なめですが、全クリア後に解禁される「ハードモード」やエクストラの各モードでハイスコアを狙おうとするとかなりやり込めるゲームです。隠しアイテムもあるのでコレクター心もくすぐられます。画面はサクサク動くので、ストレスなく手軽にタッチアクションを楽しみたい方にオススメです。
『フミンズナイト』は、好評配信中で価格は250円(税込)です。

(C)CAPCOM CO., LTD. 2012 ALL RIGHTS RESERVED.

■著者紹介
みかめゆきよみ
ゲーム好き、日本史好きの漫画家兼フリーライター。
ゲームはジャンル問わずなんでもござれ。難しければ難しいほど燃えるドMゲーマーです。
歴史・ホラー漫画、歴史コラム、イラストなど雑多に活動しています。
サイト「車輪の真上」
http://zwei.lomo.jp/syarin/