前編ではカードを引いてサイコロを振り、止まった土地にクリーチャーを配置するところまでを追ってみました。では、もしその土地に他のプレイヤーがクリーチャーを配置していた場合は、一体どうなってしまうのでしょうか?
■ 侵略か使用料を支払うか
移動した先がすでに別プレイヤーの領土だった場合、その土地を奪うための侵略を行うか、土地の使用料を支払うかの選択に迫られます。戦闘に負けてもクリーチャーのHPが0にならない場合は手持ちのカードとして残りますが、0以下になった場合はなくなってしまいます。侵略を行うかどうかは、総合的な要素をよく考えて判断する必要があります。
判断の目安は、自分の持っているクリーチャーのカードに表示された「↑」(自分のクリーチャーの方が強い)「↓」(相手の方が弱い)「=」(同等レベル)のマークです。しかし、相手が持っているであろうアイテム系カードや、クリーチャーと領土の属性が同じだった場合に発生する"地形効果によるHPの増加"も考慮しなければいけないため、たとえ「↑」とはいえ負けてしまう可能性も。
ステータスを確認し、ST(攻撃力)がHP(耐久力)以上であれば勝てますが、上記のように相手のカードによる不確定要素も大きいため、ゲームをプレイしている最中も何のカードを持っているはずなのかを常に気にしておかなければいけません。つまり相手ターンの最中も、よそ見をしたり他のことを考えたりしない方がいいということで、このへんは神経衰弱のような要素があるなと感じました。
なお、戦闘に負けた場合や、あえて戦闘回避をした場合は、相手のプレイヤーに土地使用料を払います。
■ 領地コマンド
領地コマンドは土地のレベルを上げたり属性を変更したり、クリーチャーの配置交換や能力等を使えるコマンドで、移動中に自分の領地を通過したり移動先が砦だった場合に使えます。前者は移動中に通過した領土のみですが、砦は全ての領土に対して領地コマンドを使うことができます。土地レベルをあげると土地の価値が上昇して使用料も上がるため、自分の総魔力もあがり勝利条件に近づくことができるわけです。
なお土地の価値は、同じ属性の土地を複数持つことにより発生する「連鎖」でも上がっていくので、あまり多くの色の土地を持つより、ある程度同じ色に絞った方が良いようです。
他にも泉や祠、マップの変形など、まだまだ書き切れないほど色々な要素があるゲームですが、プレイしながらだと自然に覚えていくことができるため、心配せずにぜひトライしてみてください。
さて、予習プレイはこのあたりまでにしておき、あとは今月末発売のニンテンドー3DS版『カルドセプト』を待ちたいと思います。
3DS版『カルドセプト』では、ルールを覚えるためにダウンロードプレイで経験者と協力プレイができる機能など、初心者が入りやすい要素が導入されているようです。ほかにも、はじめてでも迷わず遊べるユーザーサポートなど、ルールがわからなくてもプレイを通して覚えていけるようなシステムになっています。難しそうだからと回避してしまうにはもったいないゲームですので、ぜひ発売日には友だちを誘って一緒にプレイを楽しんでみてください。
(C)2006 Omiya Soft.
(C)2006 NBGI
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