ベスト電器は九州地区を地盤とする家電量販店で、平成24年2月期の連結売上は2617億0500万円。全国で497店舗(2月末時点)を展開し、1990年代には全国一位の売上を誇ったこともありますが、近年は競争激化により低迷し、2007年9月にはビックカメラとの資本・業務提携し、同社が15.03%を保有する筆頭株主となっていました。しかし提携関係は深まらず、ビックカメラは今年に入り、コジマを買収し、ビックカメラの位置付けは不明確なものとなりました。
ヤマダ電機はベスト電器がビックカメラと資本・業務提携を決める前からベスト電器の株式を一部保有してきました。両社の売上は合算すると2兆円を超え、国内の家電市場では引き続きナンバーワンを保持することになります。
家電量販店各社はエコポイント制度の反動で売上を大きく減少させ苦境にあります。両社は過去に培ってきたノウハウを共有し、インフラを共通化させることで共同調達、共同開発など更にスケールメリットを活かした展開を狙います。