その看板があったのは「上海第一八佰半百貨店」というデパート。ロゴには「YAOHAN」の文字。全盛期には世界で約100店舗を運営していたヤオハンが1995年に開業したデパートで、当時は世界第2位の規模を誇ったとか。国内では名前を消したヤオハンですが、ここ上海では地元資本となりながらも活気を残していました。
ヤオハンの10階のテナントとして映画館やカラオケと並んでいたのはナムコのゲームセンターです。ナムコは中国語では「南夢宮」と書くようです。夢の宮とは良い名前です。
作りは日本のゲームセンターによく似ています。入り口付近にはUFOキャッチャーとプリクラマシン。UFOキャッチャーの景品は「ここは日本」と言われても気づかないかもしれません。プリクラはこちらでも若い女性に人気のようです。
日本と異なるのは全ての機会がメダルで遊ぶ仕様になっていることです。入口付近のカウンターでメダル1枚を1元で交換してくれます(メダルマシンは無いようでした)。ちなみに1元は日本円で13円ほどで、ペットボトル(500m)のジュースが3~4元くらいで、軽い食事は20~30元くらいあれば満腹になれるような物価感覚です。UFOキャッチャーはメダル1枚、ビデオゲームはメダル2~3枚、というような感じです。
ビデオゲームでは『鉄拳』『頭文字D』『湾岸ミッドナイト』『マリオカート』『太鼓の達人』といったタイトルが並んでいました。『太鼓の達人』では日本版と並んでアジア版も用意されていて、収録されているゲームが異なるようでした。レースゲームの人気が高いのか、タイトル数も筐体の数も多いように感じましたね。
お店の奥はメダルゲームのコーナー。といってもメダル落としがメインで、余り種類があるわけではありませんでした。メダルゲームではメダルを落とすとクーポンが貰える仕組みになっていて、クーポンの数を集めると景品と交換できるようになっていました。メダルゲーム以外にも一部の体感系のゲームでクーポンに対応しているようでした。筆者も10枚ほど集めたのですが、10枚で交換できるアイテムは無いようでした・・・。
ナムコのゲームセンターということもあってか日本と雰囲気は同じでしたが、クーポンで景品と交換できるというのは面白いですね。以前訪れたアメリカのゲームセンターでも同様でしたので、地域によってはアリなのかもしれません。平日の夕方でしたがお客さんも多く賑わっているようでした。上海を訪れた際には是非チェックしてみては。
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