「人人遊戯」(RenRen Games)と呼ばれるゲーム部門は北京を本拠地として、数百名の開発体制を持ち、年間40タイトルをリリースします。当初はPCのブラウザゲームが主流でしたが、現在ではスマートフォンやタブレット向けに注力します。海外展開も進め、東京・ソウル・台北・サンフランシスコに拠点を持ちます。各国向けの開発体制も整えつつあり、日本向けのスタジオも中国国内にあるそうです。日本法人は昨年秋の設立から既に約10タイトルをテストマーケティング的にリリースしています。
その経緯からブラウザとスマートフォンの両方にタイトルをリリースするケースが多く、プレイヤーは双方のプラットフォームでプレイすることができます。Adobeとの技術提携により、クロスプラットフォームの開発環境が整備されていて、数週間で複数のプラットフォームでリリースすることが可能になっているとのこと。
これまでは自社開発に資源を集中してきましたが、今後はパートナーシップを活用し、共同開発・共同パブリッシングも展開していくとのこと。既に日本の大手コンシューマーゲームメーカーやソーシャルゲームデベロッパーとの提携が決定しているそうです。中国市場への進出には困難が伴いますが、中国最大のSNSと自社の広告ネットワーク「Ader」を持つ人人遊戯のマーケティング能力は大きな武器となりそうです。
先日国内でスマートフォン向けの第一弾として『乱世キング』をリリースした人人遊戯。今後も国内で多数のタイトルを提供していく計画ですが、単にデベロッパーとしてだけではなく、プラットフォームホルダーとしても注目を集めることになりそうです。