ソフトバンクの孫社長は、本日の決算発表のハイライトは次の3つであるとした。第1に、7期連続の営業利益最高益を達成したこと。第2に通信料売り上げが順調に増えていること。第3に今年度から創業以来初となる中間配当を実施するとしたことだ。
営業利益については、前年同期比で12%増であり、2006年にソフトバンクグループの連結で黒字化してから増益を続けている。通信料売り上げについては、ソフトバンクはデータARPU、音声ARPUともに増収となっており、これが売り上げの増収に直結しているとした。他キャリアは、データARPUは伸ばしているものの音声ARPUを下げるなどして、全体のARPUは下がってきているが、ソフトバンクだけが微増ながらARPUを増やしている。2008年度には2000円近く差のあったARPUだが、現在3社の差はなくなり、2012年度はKDDIのARPUを超える見込みとのことだ。
他にも、営業利益率ではソフトバンク(25.1%)はドコモ(24.5%)を抜いてトップであり、営業利益はKDDIの2倍であること、契約数でも、ウィルコムの吸収によりKDDIの3,568万にせまる3,440万契約に達したこと、iPhoneのシェアではauよりもソフトバンクのほうが高いことなどをアピールし、同社が中長期計画として掲げている2016年度の営業利益1兆円に向けて順調に推移していると述べた。
続いて事業戦略に話が移り、プラチナバンド獲得にともない、基地局数を19万局まで増強するとした。このうちプラチナバンド対応のアンテナについては2013年3月末までに16,000ヵ所増やし、合計26,000ヵ所にまで広げる計画を発表し、エリア改善には引き続き全力で取り組むことを強調した。関連して、古くからWi-Fiスポットに力を入れてきたソフトバンク(270,000ヵ所)は、そのスポット数においてはすでにKDDI(100,000ヵ所)やドコモ(23,300ヵ所)を大幅に上回っているとした。
注目すべき発表は、秋ごろを目安としてLTEスマートフォン専用のパケット定額プランを5,985円で開始するとしたこと。孫社長によれば、LTEは非常に付加価値が高いサービスとなるため、このようなプランを設定したというが、ドコモが9月から5,000円を切るLTE向け定額プランを開始するとしている中では、いささか強気すぎる料金設定に思える。
質疑応答でもこのプランへの質問が相次いだが、孫社長の答えは、詳細はここで公表できないがキャンペーンや乗換プランなど総合的に判断してもらえばと、価格の正当性を主張するにとどまった。折しもiPhone5の発表が9月などという報道もあり、確証はないが、このプランとiPhone5の関連をどうしても考えざるを得ない。LTE版iPhoneの乗換プランや音声部分を含めたトータルのプランで実質負担をドコモのLTE端末並みにもってくるシミュレーションができているのではないか、今後の発表に注目したい。
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