■ソーシャルゲームでも大ボリューム! スクエニの本気が見える!?
『ガークル』のゲーム序盤はチュートリアルとなっており、ストーリーを進めながらゲームのプレイ方法を確認することができます。最近のスクウェア・エニックスの作品はほかのゲームでも序盤は丁寧なチュートリアル形式になっているものが多いですが、ガークルもかなり親切な作りなので、迷うことはないはず。ゲーム内のガイダンスにしたがってプレイしていけば、レベル3くらいまでレベル上げしつつ、プレイ方法を覚えられます。
とかくソーシャルゲームは同じような内容のゲームになりがちではありますが、『ガークル』は「新しいソーシャルゲーム」を目指して開発されたということで、単純なゲーム性にならないように色々なギミックが仕込まれています。たとえばストーリーモードでは、町人と会話することで情報を得たり、マップ移動で宝箱を発見したりと、かなりRPG色を強めた作りになっています。この辺りの作り込みはさすが老舗ゲームメーカーといったところでしょうか。
ただ、ひとつ気になるのが、序盤で登場する主要キャラクターのアスランや女帝のイラストがかなり独特な濃さがありまして……美形な主人公との落差が大きすぎて、違和感を感じてしまうので、できれば今後のアップデートでイラストを差し換えてほしいところです。ほかの部分はかなりよくできているのに……なぜここだけ!?
■ガーディアンを集めて最強のチームを作ろう!
ゲームを進めていくうえではカード(ガーディアン)が重要になります。このカードは「ハント場」でガンシューティングのようなゲームを通じてガーディアンを捕獲し、自分のチームに入れましょう。このハントは、ほかのソーシャルゲームでいう「ガチャ」に当たるわけですが、一般的なガチャと違い、ハントが上手くなればよりたくさんのガーディアンをゲットできるチャンスがあります! つまり、超絶プレイができれば、ほかのプレイヤーよりレアなガーディアンをゲットできるチャンスが大幅にアップするわけです。これはゲーマーにはうれしい仕様です。
通常ガーディアンは一発では仕留められず、レアリティが高いほど耐久値も高くなっています。しかし、ときどきシルエットが赤く点滅するときがあります。このときがチャンスで、どんなガーディアンも一発で仕留めることが可能。また、黄色く点滅したシルエットは仕留めるとボーナスで制限時間が10秒追加されますので、逃さないようにしましょう。
筆者は初めて平原でハントしたときはガーディアンを4匹しか捕まえられませんでしたが、回数を重ねて7~8匹はコンスタントに捕まえられるようになりました。もっともまだまだ少ない方で、熟練プレイヤーの間では1回のハントで10~11匹くらいが当たり前のようです。なかには30匹以上捕まえられるような猛者もいるとか……。無料のハントでもレアリティの高い☆5のガーディアンが出ることがあるので、ゲームの腕に自信があれば無課金でも課金プレイヤーと十分に渡り合えそうです。ソーシャルゲームではかなり夢のある話ですね!
ここでちょっとした攻略テクニックをいくつか紹介。ガーディアンを仕留めたときに残弾数が1だった場合、すぐに空撃ちして、リロード中にガーディアンを探すと時間のロスを減らせます。リロードは約3秒と長いので、うまくやればその間に2~3匹は探せます。できれば黄色の点滅シルエットを探しましょう。また、シルエットでガーディアンの種類をある程度見分けることができます。まだ手に入れていないガーディアンのシルエットは、ハント画面の「図鑑」で確認ができるので、慣れてきたらお目当てのガーディアンシルエットを重点的に狙うのもアリです。
ハントで捕獲したガーディアンは、自分のチームに組み込んだり、合成してガーディアンをレベルアップさせたりできます。レベルアップさせるとステータスがアップするだけでなく、新たにスキルを取得できるので、メインで使うモンスターはどんどんレベルアップさせましょう! ただし、合成には「ガーディアンポイント(GP)」が必要なため、無闇に合成していたら、すぐに金欠になってしまいます。なるべく主力となるガーディアン(できれば☆4以上)を中心に強化していきたいところです。
■コロシアムで自慢のチームで対戦!
戦闘は、集めたガーディアンを最大10枚揃えてチームを編成して行ないます。ただしチーム全員同時に相手チームと戦うというわけではなく、1枚ずつ戦って倒したほうが勝ち残り、先に全ガーディアンを倒したほうが勝利となります。つまり勝ち抜き戦ですね。
もちろんクエストなどに沿ってCPUと戦うのがメインとなりますが、ほかのプレイヤーと対戦できる「コロシアム」も用意されています。コロシアムは、強いカードを揃えれば勝てるという単純なものではなく、相手ガーディアンの属性やアビリティによるバフ(能力値アップ)/デバフ(能力値ダウン)、ガーディアンの配置順などが重要になっています(戦略的には『ポケモン』の戦闘に似た感じでしょうか?)。たとえば☆1でもっとも弱いスライムでも、最初から「スロー(敵すばやさ-20%)」を持っているため、主力ガーディアンの前に配置すれば大活躍してくれます。
属性はそれぞれ相性があって、「水は火や機械には強いが、雷や毒には弱い」のように、得意不得意が存在します。こればっかりは相手のガーディアン次第なので運不運で決まりそうに思いますが、「人気ガーディアンの苦手属性を多めに配置する」といった戦術も取れるので、一応念頭に置いておくといいかもしれません。
コロシアムでの成績によってランクが決まり、これによってアイテムがもらえます。もらえるアイテムはどれも入手が難しいものばかりなので、がんばって上の順位を目指したいところ。ただし、最近では初心者コロシアムでもチーム制限の緩和が進んでおり、☆5の超レアガーディアンが何匹もいる対戦者がゴロゴロしているのも当たり前。“初心者”コロシアムなんだから、もう少し初心者でも遊びやすくしてほしいですね。
■フレンドをたくさん作ってゲームを有利に進めよう!
『ガークル』ではほかのプレイヤーとフレンドになることで、カードをトレードしたりフレンド同士で模擬戦したりできます。また、フレンドポイントを貯めれば課金アイテムなどの購入が無料でできるというメリットも。ゲームを有利に進めるなら、よりたくさんのフレンドを作るのが最大の近道と言っても過言ではないでしょう。
フレンドは「招待・コミュ」の「フレンド」→「フレンドを探す」から見つけられます。すでに友達がプレイしているのであれば「チーム名で探す」で直接探すことができますが、それ以外に「おまかせで探す」で同じレベル帯の人を自動で見つけてくれます。フレンド申請は、いくつか用意された定型の文章を選んで相手に送るだけなので、あいさつの仕方で悩む必要はありません。
しかし、どうせなら同社の『拡散性ミリオンアーサー』のように、ゲーム中にほかのプレイヤーと簡単に出会えて、手軽にフレンド申請ができるようにしてくれるとよかったですね。もちろん『ガークル』のシステムでもフレンド申請は比較的手軽な方だとは思いますが、後発のゲームには前のゲームのよかったシステムはどんどんフィードバックしてもらいたいところです。
プレイしてみてちょっと不満点もありましたが、全体でみればソーシャルゲームとしてはゲーム性が高く、無料でも十分に遊べる良ゲーといえるでしょう。コロシアムが少し敷居が高いですが、1日じっくり遊んでみれば、このゲームのよさが必ず伝わるはずなので、気になる人はまずプレイしてみてください。
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