人生にゲームをプラスするメディア

元ゲームリパブリックの岡本吉起氏、モバイルゲームを開発中

カプコンで『ストリートファイター』などを手掛け、独立後はゲームリパブリックを経営した岡本吉起氏。同社が解散したと伝えられてからは動向が不明でしたが、The Vergeのインタビューに答え、現在はモバイル向けゲーム開発に取り組んでいることを明らかにしています。

ゲームビジネス その他
カプコンで『ストリートファイター』や『タイムパイロット』などを手掛け、独立後はゲームリパブリックを経営した岡本吉起氏。同社が解散したと伝えられてからは動向が不明でしたが、The Vergeのインタビューに答え、現在はモバイル向けゲーム開発に取り組んでいることを明らかにしています。

岡本氏は家庭用ゲーム作りからは「引退した」と言います。家庭用で求められるような超大作ゲームは非常に大きな予算とチームが必要でリスクが大きく、「そういうタイトルを欧米のデベロッパーのように世界中でヒットさせるということを日本のメーカーは失敗しました」と指摘。開発スタイルとしても、「小規模なチームで全てを把握できる状態でゲーム作りを進めていく方が自分には向いているような気がする」と述べました。

一時期は300人を超えるスタッフを抱えたゲームリパブリック。岡本氏は「まだ会社は残っていますが、従業員は私一人です」とコメント。最も打撃を受けたのはBrash Entertainmentから受託していた『Crash of Titans』の、同社の破綻による開発中止(恐らく未払い)だったそうです。Brashはハリウッドから多額の資金調達を行い設立されたパブリッシャーで様々な映画IP作品をリリースするとしていましたが、リーマンショックの煽りを受けて破綻。同社は様々なデベロッパーに大型プロジェクトを発注していたことから大きな影響がありました。「私たちはお金を使いきってしまい、仲間と別れなくてはなりませんでした」

岡本氏はPS3『FolksSoul -失われた伝承-』の続編を含めてゲームリパブリックでやり残した事が沢山あると述べます。「しかし、いまの私には家庭用ゲームを作る力もお金もありません。モバイルゲームであっても成功のためには何十万ドルもの投資が必要なんです」

インタビューでは現在取り組んでいる具体的なプラットフォームやゲーム内容については明らかにされていません(iPhoneを操作する岡本氏の写真が掲載されていますが)。しかし「いま、とても楽しみながらゲームを作っています」とのことで、その内容に期待がかかります。
《土本学》
【注目の記事】[PR]
コメント欄を非表示
※一度コメントを投稿した後は約120秒間投稿することができません
※コメントを投稿する際は「利用規約」を必ずご確認ください
  • 名無しのインサイダー 2022-04-16 4:33:41
    タイムパイロットはコナミですけどねー
    0 Good
    返信
This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

編集部おすすめの記事

特集

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. ポケモンセンター初売りレポート'07

    ポケモンセンター初売りレポート'07

  2. なぜ「アイカツ」のライブ映像は、ユーザーを魅了するのか…製作の裏側をサムライピクチャーズ谷口氏が語る

    なぜ「アイカツ」のライブ映像は、ユーザーを魅了するのか…製作の裏側をサムライピクチャーズ谷口氏が語る

  3. 最新ゲームソフト売上ランキング

    最新ゲームソフト売上ランキング

  4. 株式会社そらゆめが倒産―『ひぐらしうみねこカードバトル』の開発、クラウドファンディングサイトを運営

  5. 任天堂、パテントトロールに勝訴し全特許を差し押さえ 『Wii Fit』を巡り

  6. 「モーションポートレート」で表情豊かに・・・コンパイルハート『アガレスト戦記ZERO』インタビュー

  7. アバターの口の動きがより滑らかに!音声認識リップシンク「CRI LipSync」が「Animaze」に標準搭載

アクセスランキングをもっと見る