■曲者揃いの4人のVaultハンター
プレイヤーが使用出来るキャラクターは、強力なスコーピオンタレットを操るコマンドーの“アクストン”、自身の分身となるホログラムで敵を翻弄するアサシン“ゼロ”、二丁拳銃を駆使した圧倒的な攻撃力を誇る“サルバドール”に加えて、次元能力を操る紅一点の“マヤ”の4人。今回のプレビューではマヤを選択し、チュートリアルを兼ねた序盤のミッションをプレイしました。
キャラクターメイキングは前作から大幅に進化した要素の一つで、初代『ボーダーランズ』ではカラーを数ヶ所変更できるだけの簡易的なものでしたが、今作から顔の特徴やスキンなど細かい項目が設けられ、クエスト報酬としても入手する事が可能なスキンアイテムも多数用意されているので、自分だけのキャラクターを作り上げることが可能です。
■お調子者のClaptrapが巻き起こす序盤ミッション
物語は前作から5年後の惑星パンドラが舞台。プレイヤーは惑星全土の支配を目論むHyperion社のCEOハンサム・ジャックの野望を打ち砕く事が目的となり、ゲームはハンサム・ジャックの罠にかかり、爆発によって極寒のツンドラ地帯に投げ出されたところからスタートします。
シリーズファンにはお馴染みのキュートなロボットClaptrapも冒頭から登場し、彼の故障したアイカメラを修理する事が最初のミッション。序盤はツンドラ地帯の小さな集落Liar's Bergを拠点にメイン・サブミッションを交互に進行させていく事になります。ここで受けるミッションはどれも簡単なもので、武器のエレメンタルやシールドの概念など、プレイの基礎を学ぶ内容が中心。チュートリアルを兼ねたミッションが続く為、最初のスキル取得までやや時間が掛かりました。(参考までに筆者は1時間程度)
また、威力や射撃速度の数値は低いものの、生身の敵に対して絶大な効果を誇るファイア属性を持った銃など、一見すると役に立たない武器にも見えてしまうため、装備のクセに慣れていないシリーズの初見プレイヤーは、銃のみで戦うスキル取得段階までが一番苦戦していたようです。
自身で自由にカスタマイズ出来るスキルツリーの他、各キャラクターにはワンボタンで発動出来る固有のスキルが用意。今回使用したセイレーンクラスのマヤは敵を一定時間別次元に閉じ込める“フェーズロック”を持ち、攻撃に使用する事はもちろん、攻めこまれた際には相手の動きを封じ込める防御手段としても使える非常に優秀なスキルで、一緒にCo-opをプレイしたTake-Two Interactive Japanの担当者もプッシュしていました。
■世界観に見事にマッチした日本語吹き替え
日本語版では、ゲーム中全ての登場人物が日本語音声に吹き替えられており、本作独特のジョークや、スタジオジブリの人気アニメのパロディとも取れるシーンも見られ、良い意味でB級臭さの漂う作品の雰囲気を見事に再現。主人公やPsychoをはじめとする敵キャラのボイスも違和感が無く、特にClaptrapや序盤ミッションに登場するボスBOOM兄弟はバッチリと声優の演技がはまっていた印象。一部の字幕表示が若干見づらい箇所もあるものの、全体的なローカライズの出来は力が入っている様に伺えました。この件は日本発売と同時にパッチによる調整が入るとの事で、オンライン環境でプレイしている限り問題にはならないでしょう。
■かゆいところに手が届く、前作の不満点を解消
前作では方角と目的地を示すマーカーのみが表示されていたコンパスが廃止され、代わりにミニマップ機能を導入。目的地までのルートや、戦闘時における敵の位置確認が格段に解りやすくなっています。また、道に落ちているアイテムを近づいただけで自動的に取得したり、ファストトラベル選択時にエリア内のミッション一覧が表示されたりと、前作の細かい不満点もしっかりと解消されていました。
今回は、取材時間の都合であまり多くのミッションをプレイする事は出来ませんでしたが、海外レビューでも評価されていたように、ハンサム・ジャックに殺された市民の最後の音声ログの収集など、サイドミッションにもストーリー性を持ったものが序盤から見られました。前作の良い部分を継承して不満点を大きく解消した親切なゲーム設計は、経験者だけでなく、今作から始める新規プレイヤーもすんなりと世界に入り込む事が出来るでしょう。
また、レポート後編ではCo-opプレイに焦点を当てたプレビューをご紹介する予定なので、そちらもぜひ御覧ください。
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