『ストリートファイター X 鉄拳』『スーパーストリートファイターIV ARCADE EDITION (Ver.2012)』『ストリートファイターIII 3rd STRIKE ONLINE EDITION』の決勝トーナメントのほか、10月25日に発売を控えたPS Vita版『STREET FIGHTER X 鉄拳』のステージイベントを実施しましたので、その模様をお伝えします。
決勝戦の真っ最中ということもあり、興奮した様子で登場したのは、『ストリートファイター』シリーズの綾野智章プロデューサー。今回のPS Vita版では、総勢55名のキャラクターが最初から使えるというのが大きな特徴の1つ。またPS Vita版ならではの要素として、カスタマイズしたキャラクターカラーのレシピを配信・受信することが可能に。
アドホック待ち受けに設定しておけば、近くのプレイヤーと突然対戦が始まることも。バトルのあとは、リプレイ動画の交換もおこなえます。ローカル対戦やオンラインでのバトル要素も豊富に用意しており、勝者に与えられる「K.O.モニュメント」やSE・ボイスのコレクション機能も充実しています。
さらに、通常のアーケードモードとは異なる「バースト組手」には、通常1人を犠牲にしてパワーアップする「パンドラモード」を常にオンにすることもできます。ただし、条件はCPUに連戦をしなければ解放されません。何連勝すればいいかは「発売後のお楽しみ」とのこと。このほかにも、まさに“格闘ゲームの祭典 第2章”といえる盛りだくさんの内容が詰まったタイトルとなっています。
■PS Vita版オリジナル「AR機能」を紹介
アシスタントとしてミス・春麗も登場し、PS Vita版を使ってオプションの「AR機能」を実際に体験。これはキャラクターを画面内に登場させ、実際の風景や人物と一緒に写真をとることができるというもの。今回はステージ上の春麗と、画面上の春麗を重ねて撮影がおこなわれました。ARの春麗は大きさの調整はもちろん、タッチをすると挑発などの動作もおこないます。
好きなキャラクターと対戦ポーズを構えてみたり、記念写真のようにツーショットを撮ったりと遊び方はさまざま。自分のお気に入りの1枚をVitaから直接Twitter・Facebookに投稿し、友達や他のユーザーと共有もできます。
■ハードの垣根を越えた「クロスプレイ」も披露
PS Vita版では、PS3とハードの垣根を越えた「クロスプレイ」にも対応。さっそく、ミス・春麗と綾野プロデューサーがクロスプレイを披露しました。春麗は、Vita版オリジナル要素「カジュアルスタイル」で操作します。これは移動やコンボ入力を画面タッチだけで簡単におこなえるという、非常に簡単な操作性を実現したモードです。背面タッチで瞬時にキャラクターチェンジがおこなえるほか、初心者や格闘ゲームが苦手なユーザーでも爽快なプレイ感覚やゲームの世界観を楽しめることは間違いなし。
なお、PS VitaとPS3での画面の見え方は全く同一。相手がどちらの機種でプレイしているかは、ロビーのアイコンに表示されるので事前に確認もできます。
ちなみに綾野プロデューサーは、大会参加者のときど氏と東京ゲームショウにてカジュアルスタイルを使った対戦をしたそうです。結果は綾野プロデューサーのボロ負けでしたが、キャラクターによってはなかなかの強さを発揮するとのこと。格闘ゲーム初心者でも、やりこんだプレイヤーといい勝負を繰り広げることも夢ではなくなりました。技の判定は全てCPUが判断するため、ユーザーが思ったものとは全く違う攻撃を繰り出すこともあり、すでに十分プレイに慣れていても「こういう戦い方もあるんだ!」と新鮮な気持ちになれるかもしれませんよ。
本日の対戦は、カジュアルスタイルのミス・春麗の勝利。どうやら綾野プロデューサーは、コントローラーのラグがひどかった模様です。
■「Ver.2013」バージョンアップの詳細を公開
すでに発表されている大型アップデート「Ver.2013」における、内容の一部が公開となりました。これまでに明らかとなっているのは、ジェムの効果や体力ゲージを見やすくるためのエフェクト変更、よりスピーディーなブーストコンボのカメラ演出、鉄拳キャラにおける対空スタイルの上方修正、投げフレームを7から5へ変更などです。
各キャラクターについても細かな調整がおこなわれることとなり、大会当日に公式ブログで詳細が発表となっています。まずは第一弾として約半数を公開しており、残りのキャラクターについても近日中に明らかとなるようです。ユーザーの意見も随時募集しているので、気になった部分はどんどん報告してみましょう。
■日本でも初公開となった『ヴァンパイア リザレクション』
アメリカ・ニューヨークで10月11~14日(現地時間)に開催された「New York Comic Con 2012」で発表となり、話題を集めていた『ヴァンパイア リザレクション』が日本でも公開となりました。発売は2013年、価格は未定で、プラットフォームはプレイステーション3とXbox360となっています。
放映したPVは海外向けと同一のものに日本語の字幕をつけたもの。HD化により、プレイ動画の投稿や共有、オンラインやギャラリーなどのアンロックをはじめとした、さまざまな要素を充実させているようです
■確かな“経験”が一瞬の勝敗を分けた決勝戦
3タイトルの決勝トーナメントは、プロを含めた実力者による非常に白熱した戦いになりました。しっかりとガードを重ね、ほんのわずかなスキを逃さずたたみ掛けるといった一進一退の攻防の末に勝利を掴み取るプレイヤーの様子に、会場内やニコニコ生放送でのコメントは大いに盛り上がりました。
これまで幾度となく真剣勝負を乗り越えてきたプレイヤーばかりのためか、ピンチを迎えても冷静に切り返している姿が多く見られたのが印象的でした。緊張やプレッシャーにも負けず、いつもどおりの実力を出せることも重要そうです。わずかな期間に1万試合をこなしたプレイヤーもおり、こうした練習の積み重ねがわずかな差となって勝敗を決したようでした。
各タイトルの優勝者・準優勝者(『ストリートファイターIII 3rd STRIKE ONLINE EDITION』は優勝者のみ)は、12月にサンフランシスコで開催される世界大会「Street Fighter 25th Anniversary Tournaments」へ招待されます。どのような活躍を見せてくれるのか非常に楽しみですね。
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