「バイオハザード ダムネーション』は、『バイオハザード』シリーズの劇場版フルCGアニメ第2弾となる映画作品です。生物兵器「B.O.W」が実戦投入された東欧の小国を部隊に、現地に向かった大統領直属エージェント・レオン、BSAAから来たと名乗る、謎多き美女・エイダ、反政府勢力のメンバー・バディの3人の運命を描きます。前作「バイオハザード ディジェネレーション」は、2週間の限定公開ながら33,000人を動員しヒットを記録しており、今回は4年ぶりの新作となります。
この日、劇場に足を運んだ観客は、4年前の前作を劇場で鑑賞したという人々ばかり。4年前に「みなさんの応援があればまた帰ってこられます」と話していた神谷監督は「約束通り、帰ってこれました」と感無量。菅氏も「同じ作品の続編で帰ってこられてありがたいです」と喜びを語りました。さらには、人気クリーチャーのタイラントも登場し、劇場は大きな盛り上がりを見せました。
実写映画「バイオハザードV:リトリビューション」公開、そしてゲーム最新版『BIOHAZARD 6』発売と、シリーズ関連の大きなイベントが続き、“バイオ祭り”状態になっていることに、神谷監督は「作業を始めたのはウチが一番最初。だから他のものは意識していません」と断言。一方、本作に加え、ゲーム、実写映画にも携わってきた小林プロデューサーは「(ゲームの内容について)わざと監督には教えませんでした。監督にはのびのびとやってほしかったので」と、プロデューサーとしての心情を説明してくれました。
さらに、同じくゲームにも携わっていたという菅氏は、ゲーム、アニメどちらのスタッフからもさまざまな注文が寄せられたことを明かしながら、「でも神谷監督の注文が一番大きかったです。“それはちょっと・・・”と言いたくなるようなことを振ってきた」と、苦笑交じりに苦労を語る一幕もありました。
ちなみに、この日の神谷監督の服装は主人公・レオンの劇中の衣裳と同じもの。レオンを意識したのかと思いきや、実は、劇中のレオンの衣裳デザインが、そもそも「僕の私服をモデルにしている」(神谷監督)ということが明らかにされました。
なお、小林プロデューサーによると、衣裳以外にも「銃火器も監督の家にあった私物を参考にしている」とのこと。監督は「私財をなげうってます。一時期、(アニメ制作の)会社が武器庫のようになってました(笑)」と答えると、会場は笑いに包まれました。
これら銃火器によるアクション、肉体を駆使した格闘技に加え、ストーリー部分では、主人公のレオンともう一人の人気キャラクターのエイダの関係が、ファンにとっては気になるところ。“ルール”として、プラトニックな関係での描写を義務付けられてきた菅さんは、「とはいえ出会って10年以上経っているので、ずっとプラトニックではリアリティがない。そこはポイントごとに想像を入れながらやってます。後はみなさんにも想像していただきながら楽しんでほしい」と思わせぶりに語ってますので、ぜひ作品を観て、確かめてほしいところです。
最後に神谷監督は「“バイオ祭り”のトリをダムネーションが飾りますが、勢いそのままに楽しんでいただければ」と客席に向かって呼びかけました。
なお、名古屋と大阪でも舞台挨拶が行われ、どの会場でもチケット完売となったとのことです。
(C)2012カプコン/バイオハザードCG2製作委員会
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